というタイトルですが、結局これは楽しみながら上手く歌えるようになる内容でもあります。

以前、プロデューサー経験もあるミュージシャンの人が良いことを言っていたので、その人の言葉を一部お借りすると「カラオケで言うところの原曲キーというのは、そのシンガーの人のキーであり、自分のキーではない。自分には自分のキーがあり、そのキーで歌うからこそ、単なるモノマネから自分の曲になる」という内容です。

これは、音楽を生業にしている人だけに限られた話ではなく、全ての人に言える内容です。
もちろん、たまたま自分が歌いたい曲のキーが、オリジナルの人のキーと同じであれば、わざわざキーを変える必要はないでしょう。
ですが、そうでないならば、この時の対応は主に二つになります。一つは、曲のキーを変える。もう一つは、自分が歌える範囲を広げる、という内容になります。基本的に二つ目の内容は、いわゆるボイストレーニングなどの領域になりますので、今回は、除外をします。
また、基本的にこの記事では、これからの季節…というわけではないでしょうが、日常的に多くの人が楽しめる娯楽の一つである、カラオケでのシーンを想定した記事にしています。

カラオケの場合、キーを変えるためのボタンがリモコンなどにあります。
あとはそのキーを移動させながら「これかな?」と思う数字、場所を見つけるだけです。
こう書くと「ある程度の専門的な音楽教育を受けてないとできないでしょう」と思う人もいるでしょうが…大丈夫です!というのも、日本人のほとんどは学校で音楽の授業をやっていますので、問題なくできます。言い換えるなら、その程度の内容で大丈夫ということです。
これは学校の音楽の授業は苦手で、成績もよくなかった…という人でも、ほぼ大丈夫です。

まず第一に、日本において、本当の意味での音痴と呼ばれる人は少ないでしょう。
これについては長くなるので、ここでは省きますが、本当に「これは真実だ!」と言い切っても良いくらいに本当だと思います。

「上手く歌えない」というのは、もちろん程度の差はあるでしょうが、多くの場合「慣れの問題」や「元々自分に合っていないキーで歌っているから」というのが、ほとんどの原因になります。
そして、すぐに解決できる問題が、この、「自分に合ったキーで歌う」という方法です。

ちなみに、よくネットでは自称5オクターブとかいう人が多くいるようですが、その人たちの声が、単に音として出ているだけなのか、歌声と呼べるのかで中身が全然違うでしょう。
ちなみに山下達郎さんですら、確か3オクターブちょいだったハズです。

そして、実際のポップスの曲では毎回3オクターブもの音の振れ幅があるのではなく、だいたい1オクターブから1オクターブ半くらいです。
そして、大体1オクターブほどの音の振れ幅であれば、自分のキーにしっかりと移調が出来ていれば、ほとんどの人には、問題なく歌えるでしょう。

そして、ここが大切です。山下達郎さんを始め「実力派」と呼べるシンガーやミュージシャンであればあるほどに、この移調と呼ばれるキーの移動をしっかりとしています。
もちろん、何かしらの意図がある場合は移調をした方が良い曲でも、そのままの場合もあるでしょう。
ですが、その時の目的は確実に、単なる「モノマネである」ということはないでしょう。

ハッキリ言いますがネットや身内の中だけでの、自称何オクターブの声の持ち主なんて発言は「痛い奴」という言葉しか出てこないくらいに、中身がなく、無駄なものはありません。
特に、カラオケで歌うだけなのに、その様な事に固執している時点で、中身が無いのがもろわかりです。

身近なカラオケでの役割はたった一つ。自分や周りが楽しめることです。
その中でも大切な要素の一つが、自分が楽しく歌えることでしょう。
そして、その為の簡単であり、さらには結果として上達への近道にもなる方法が、すでに書いている「自分が歌い易いキーに変えて歌うこと」なのです。

そして、これもほとんどの人に言えることでしょうが、ボタンをいじって変えていると、何となく自分が「これかな?」と引っかかるというか、直観的な感覚で感じられるキー、場所があると思います。
多くの場合、それが「あなたのキー」になります。おそらく、かなり歌い易いハズです。
これを読んでも「本当に?」と思う人もいるでしょうが、ほぼほぼ、この通りになるハズですので、まずは、実際にカラオケに行ったときに試してください。

ほとんどの日本人は、実は自分がある程度の相対音感が養われていることに無自覚です。
しかし、個人的な感覚では、日本人というのは「かなり歌に対しての操作能力が高い人が多い」という認識があります。これは、学校の授業では成績が良くなかった…という人もしっかりと含まれています。カラオケの場合は、自分が好きで何度も聴いて覚えている曲を歌うハズです。ここが学校の授業と違うところの一つです。
もし、それでも不安なら、「ガイドメロディ」などを調整すれば良いでしょう。
「ガイドメロディ」や「ガイドボーカル」というサポート機能を使えば、より歌いやすくなるハズです。

基本的には、単にボタンでの簡単な操作ですが、これをするだけでも、自分はとても歌い易くなり、聴いている人に対しても、かなり上手く聴こえているハズです。

そして、ここが大切です。
「自分のキーで歌う」ということは「その人のオリジナルの魅力が沢山詰まっている」ということです。
個人的には、ここをとても大切にして欲しいと思います。

カラオケによく行く人と言うのは、当然ですが歌うことが好きなだけでなく、多くの場合、私のように、他人の歌を聴くことも好きな人が多いと思います。

確かに、カラオケには採点ゲームや、ネットを利用したランキング機能などがありますから、これらの競争的な部分を楽しむのも、一つの娯楽としての機能でしょう。
ですが、個人的に思うのは、カラオケというのは、自分が楽しく歌って、他人の歌を楽しく聴く、と言うのが、基本だと思っています。
ただ、日本人は権威的なものが好きな人も多いので、プロのアーティストの「ものまね」をすることで、優越感を感じたりする人も多いでしょう。
もちろん、それで問題がないなら全然いいのですが、やはりポップスの基本は、人それぞれに違うところだと思いますし、それが良い部分だと思っています。

そして、俗にいう「世界観」と言うのは、個人が全員持っているわけです。
これは、プロと呼ばれる人だけが持っているのではなく、歌うのが苦手だと感じている人たちも含めて、人類全員が持っているのです。
そして、その多くの世界観を、気軽に楽しめる場所の一つが、カラオケだと思っています。
最初に書いた様に、自分が歌いやすいキーで歌うからこそ、その人の世界観が出てくるのです。
もちろん「世界観など出したくない…」と思う人がいても良いのです。
ただ、そこの部分を抜きにしても、今までよりも、楽に歌える状態を作れますので、是非とも、カラオケに行かれた際には、この方法で数曲歌ってみてください。

それでは、今日も最高の一日を。