「走りながら考える」
という言葉は最近よく聞くようになって来た言葉です。

今回は

「いつも結果を出す部下に育てる フィードフォワード」

久野和禎

フォレスト出版

という書籍の一文を基に記事にしていきます。


まず、一つ勘違いをして貰いたくないのは
一つ目
この様な記事を始めとした
物理的、情報的問わずに
ものつくりをする時には
必ず実際に作業を始める前に全体像が頭の中で完成している状態を基本とします。

ただ、これは慣れるまでは難しいかも知れないので、
わかり易い例で書くと
彫刻をつくるときに
理想的なのは頭の中だけですべての工程を終わらせてから、実際にすぐに作業に取り掛かる。
という状態ですが、
慣れるまでは、紙に色々と書きだしたり、練習を目的として一度作ってみてから本番を作る。
という感じで
頭の中の内容を物理空間に一度、「仮組み」の様な形で落とし込んであげると、良いと思います。
慣れてきたら、少しずつで良いので、この様な予行練習を少なくして、
最終的に頭の中の内容を最初から具現化させるようにしていくのです。


二つ目は
今回のタイトルと関係していますが
その時点でできる範囲で構いませんので
ある程度の流れを最後まで、予測をしておきます。

出来れば、頭の中で最後まで終わらせてください。

ただ、この一連の流れはあくまでも暫定的な内容であり、
絶対的に固定的な内容ではありません。

何かしら変化があればその都度アップデートを行い、
同時にアップデートされた状態で、また、頭の中で最後までシミュレーションをして、完了をさせます。


どちらかと言うと、今回の記事は二つ目寄りの記事です。

なので、計画という内容を一切行わなくてOKという意味ではなく、
全体像と一連の流れはしっかりとあるものの、
巷で溢れている、計画を神の様に絶対視して、何が何でも固定的に扱うのではなく、
ソフトウェアの日々のアップデートの様に、
毎回手直し、変更を当然として、ミッション完了まで進めていく。
という感覚で、捉えて貰いたいと思います。

というのも、
多くの場合、
計画とは固定的であるのが基本であり、頻繁に更新、手直しをすることはよろしくないことである。
という認識が強くあります。

その理由の一つとしては、
その計画を実行に移すまでに、長い時間をかけて作りこんだから…。
という理由が強く影響をしているでしょう。

ですが、長い時間をかけた=絶対的に信頼できる内容
とは
必ずしもなりません。

確かに、作品作りであれば、長い時間を使った方が、良質な作品になる可能性は高くなります。

ですが、計画。
という内容の場合、むしろ、逆効果になることが多い。

例えば
50年前の技術を基本として、そのまま50年間根幹を変えることをしないで作られたマンション建築の計画
最新の技術を中心に作られたマンション建築の計画。
どちらの計画で作られたマンションに住みたいですか?
聴くと
一部の人を除いて後者のマンションが圧倒するでしょう。

つまり、計画とは、基本的に時間制限、〆切がある内容である。
ということです。

これについては、夏休みの計画表を想像すれば理解しやすいでしょう。

ただ、計画を作ることにエネルギーと時間を取られていては元も子もありません。

ですので、
計画というのは基本的に頭の中でどんどん進めて行く内容であり、
実際に物理空間で行う作業をしている状態では、
頭の中ではすでにその先まで、というか、理想は最後まで完了をしている状態にしておくのです。

この様にしないと
良くある
計画と実際の進捗状況との誤差の修正に追われて、計画自体が進まなくなる。
ということに陥りやすくなります。

そもそも、この様な状態になるのは、計画自体に問題があるからです。

当然ですが、実際に進めて行くと必ずといって良いほどに次々と問題が出てきます。
これは、あらかじめ出現する問題を想定して、事前に対策を取っていても
ほぼ必ず出てきます。
ですので、ここでも、あらかじめわかっている問題をそのままにする…ということではありません( ̄▽ ̄;)

問題が起きた時点で、計画自体を一部、もしくは全部アップデートをする必要があります。

これは、考えてみれば当然の事ですが
実際の現場ではどうでしょうか?

おそらく多くの現場では、計画を修正をする。というよりも、計画に沿った流れに戻すために
不要な時間を使っていることの方が多いのではないでしょうか?
そもそもの計画に改善点が多くあるのに、一度GOサインが出ると、そのままの状態で固定する…。
というのは珍しくないでしょう。

ですので、可能な限り、この様な不要な行為をしないようにしてもらいたいと思います。

そして、この様に
行動をしながら、同時に計画を立てつつ、その行動と計画の両方を逐一観察をして、必要ならアップデートをする。
という意味合いで
「走りながら考える」
という言葉を認識してみると、より、この言葉の意味が分かるのではないでしょうか?

日本では、一度に同時にできることでも、一つ一つシリアルに順番に取り組むように
癖付けられている人が多いと思います。

この部分も計画という内容から抜け出せなくなる落とし穴の一つでしょう。

要は
処理速度が極端に遅いのです。

これも他の記事で書いていますが
一度に、同時に並列してできる内容は、なるべく、同時に片付ける癖をつけてください。

元々人間は複数の内容を同時に処理することを得意とする生き物です。

つまり
一つ一つ逐次処理をする。
というやり方の方がおかしいのです。

計画に時間を奪われないためにも
上手に
走りながら考えて、進んで行ってください。


それでは
今日も最高の一日を。