いい言葉でございます。それもそのハズ!何故なら「お見事キャプテン」からのアドバイスだからです。
実はタイトルの言葉はCHUCKファイナルシーズンの第3話のセリフの一つです。
正確にはモーガンに対して「一つアドバイスをしていいか?仕事と人生を混同するな」というセリフになります。

仕事で不安を誤魔化すな

この言葉はとくに日本人はよーく頭に入れておくことをおススメします。
「ワーカホリック」という言葉があるくらいに、日本人は仕事=人生になりがちです。

確かに、本当に自分が心の底から望んでいて、自ら進んで取り組んでいるのであれば、良いでしょう。
単純に、しっかりと休息を取ることを忘れないように(笑)くらいでいいでしょう。

ですが、多くのワーカホリックは自分が望んでいるという風に「思い込んでいる」、もしくは「中毒」という言葉のように、ただ単に、中毒症状になっているだけ…というどちらかでしょうね。

別の言い方をすると、一つは「強迫観念から動き続けている」という言い方もできるでしょう。
この根本は基本的には「お金」に関係しています。
これは、皆さんも必ず何かしらの心あたりがあるでしょう。

一番わかり易いのは衣食住を失う…という恐怖のイメージ、ネガティブな感情でしょう。
そしてこれらの恐怖の情動は言葉にすると簡単ですが、実際の体感としてはかなり根深く無意識の深い部分にまで強い影響を与えています。
そして現代では、その恐怖から逃れる術が、沢山働き、沢山金を稼ぐ事である…という一種の社会洗脳があります。

確かに沢山働くことも、お金を稼ぐ事も基本的には良いことです。
ですがそれは、恐怖心からの自らの行動ではなく、ポジティブな動機からの行動による結果になります。
というのも、恐怖から行動を起こすというのは、タイス式コーチングにおける考え方では「have to」、つまりは「しなければいけない」という動機になります。
この様な強制的な動機、それも他者からの強制的な動機は、動きはしても生産性を始めとした「パフォーマンス全般が著しく低い状態になります」。
というのも、人間は「Want to」という「自らがやりたい」と思う動機でしか、本当の意味で高いパフォーマンスが出来ないようになっています。


生産性が約70倍も違う

これを証明する内容が実際にあり、簡単に書くとハーバード大学の追跡調査などによると、強制的な動機と、自らが進んで取り組んでいるときとでは、一年間の生産性の違いが平均で約70倍近くの違いになるという結果があります。

大切なことなのでもう一度書きますが、最大で70倍ではなく、「平均で約70倍」ということです。
つまりは、70倍よりも低い人や業界もありますが、その逆に100倍以上の状態もある!ということです。

それを踏まえて、まずは今の生産性の100倍の成果を出せる自分…というのを想像してみてください。
何でも良いですが、例えば、今、日給1万円の人であれば100倍の100万円を稼ぐ事は、基本的に誰でも可能である。
ちょっとイメージをし難いのであれば、まずは10倍の日給10万円であれば、もう少しイメージをし易いと思います。
もし10倍でも大変だ…と思う人がいても、100倍よりかは身近になりますから、少し頑張れば想像くらいは簡単にできるでしょう。

そうするとうっすらとでも、今の10倍の生産性を発揮している自分!という自己イメージを持てるハズです。
そして、その10倍の生産性の自分で、今の仕事をしているイメージをしてみましょう。
そうすると多くの人は半分以下の時間で、今の仕事を終わらせられる…というイメージを持てるのではないでしょうか?
そうすることができれば、仕事を早く終わらせて、他の内容に時間を使うことができる。
そう、思うのではないでしょうか?


現実逃避しないで本気で考え、行動をしよう

多くの人が気付いていることだと思いますが、人生=仕事になってしまう理由は、あまりにも日本人は仕事をする時間が長すぎる、仕事に拘束される時間が多すぎる、という部分が必ず関係しています。

だからこそ、人生=仕事になるのでしょう。
というのも、多くの人は一日の大半を仕事に費やします。
そして、その費やす時間を「いかに、凌ぐのか?」という目的のために、ワーカホリックの様になったりして、これが「この仕事が自分の人生である」というある意味自己催眠のようにして、自分を守っている…そういう状態で仕事をしている人は多いでしょう。

ただ、先ほどから書いていますが、この様な状態は、生産性が高い状態とは言えません。
厳しい言い方かもしれませんが、ここをしっかりと受け入れないと何も変わりません。
それは、原因が理解出来ていない問題は、自らが解決することは不可能だからです

ですので、はっきりと書きますが、要は現実逃避をするために、ワーカホリックになったり、仕事=人生だと思い込んだりしているのです。
というか、この言葉は、言われなくてもわかっている人も沢山いるでしょう。
それであれば後は少しの工夫で、現実を変えていけるでしょう。

マインドもスポーツのように訓練が必要

例えばよく聞く話ではありますが、これからの時代はAIとロボットの時代になります。
事務仕事にしても、AIをフル活用していない今でも、例えば、テンプレートを普通に使っています。
電話対応にしても、マニュアルがあり、さらに最近ではヘッドセットを使うので、基本的に両手は自由で、PC操作をしながら対応ができる。
他にもまだまだありますが、テクノロジーの進化のおかげで年々人間の作業内容が変わっています。
その変化の内容も、どんどん人の手が必要なくなり、ソフトや機械が自動で処理をしてくれる。

この様な内容は、ほとんどの人が理解している内容でしょう。
…そのはずなのに、いざ、自分の未来のことに関係しだすと、見ないようにする。
これは人間の生得的な機能でもある、現状維持の機能が悪い方向に働き、せっかくの凄い未来に向けての情報も、思考も上手く働かないように、つまりは今の苦しい現状を維持するように働いてしまっているのが原因になります。

この様に書くと、そんなことは無い!と思うかもしれませんが、人間の機能は凄いのですが、毎回、人間の都合よく動いてくれないのです。

それは、スポーツや楽器演奏などを始めとする、身体動作がわかり易いと思いますが、思い描くように、自由に動かすことは、誰にでもすぐにできることではありません。
自由に動くようになるためには、しっかりと動くようになるために、学習をする必要があります。

そして、一般的に言うマインドの使い方にも、この様な学習と反復練習、実践が必要になります。
ここであれば、自分が望まない現状を維持するのではなく、自らが望む現状を維持しつつ、さらに現状を越えていく!という状態に「変えて行く」のです。
そして、そのための効果的な方法の一つが人生=仕事である!という社会洗脳的な考えをまずは止めることです。

人生は多様性であり、時間は未来から過去へと流れている


「人生は多様性である」という考えを持ち、「仕事以外の内容も沢山持つ」ことが大切になります。

これも、多くの人はすぐに納得できるでしょう…。
でもなぜそうは思っても、その様に考えられないのか?と言うと、一つは現状を基準に考えているからです。
つまりは、過去の延長線で考えているから。
ですが、これこそが現状維持をしてしまう、大きな原因の一つです。

最新の哲学では、時間は未来から過去へと向かい、流れている!というのが一般的な考え方になっています。
全ては神が玉突き的に作り上げたという考え方が主流の西洋哲学においても、今では先に書いた、未来から過去に向けて時間は流れている…という考え方になっている訳です。

しかも私たちの住んでいる日本と言う国の根幹となる「東洋思想」では、大昔からこの様な時間の考え方を持っていました。
つまり東洋人においては、生活の中にもこの様な感覚が多くあります。

日本人は昔から、未来からの時間の流れを日常的に感じていた

例えば農耕などはそのいい例の一つでしょう。
世界でも類を見ないくらいに多くの神事がある日本人は、元々未来から過去に向けての時間の流れを、生活レベルで、感覚として捉えやすい民族であるとも言えます。

それは、未来の豊作を起点にして、今に向けて時間を流していく。
これは、本当によくわかるのではないでしょうか?

例えば、まずはこの土地の過去を見て、そして今の土地の状態を見て、そしてこの土地では、これだけの収穫があるから、その量を生産する用意をしよう!というのが、過去の視点を基準にしている考え方です。
ですが、この様な考えで農業をしている人はいないでしょう…。

そうではなく、今年はこれだけの収穫をするぞ!そのためには…という「まずは未来ありき」で、行動を決めていますよね?
この時に、今年は台風が~とか考えるかもしれませんが、それはその時に対応をする。
今できるその時の対応をしておく、考えておく…という感じでしょう。
つまりは、リスクヘッジですね。
この様な、先取のリスクマネジメントは、シミュレーションにもなるので、できるだけやる方がいいでしょう。

ということは本来日本人は、未来を見据えること、未来を想像することを日常的に行ってきた民族であるとも言えます。

ただ今の状態では、戦後を始めとした、西洋思想にどっぷりとやられているせいもあり、多くの人の視点は過去の延長線を向いています。
ですが、過去は二度と戻ってきません。
これから来るのは未来だけ。
そして、未来に一番近いのは、今、この時です。

多くの内容を人生に組み込め

そして他にも大切なのは日本人の悪い癖でもある、一つのことに絞らないとダメであるという考え方です。
もっと具体的に言うと、自分の欲望を満たしたいのであれば、一つに絞れ!という考え方です。
何ともまあ…、強欲で利己的でしょうか。
今の日本人は表面上は大人しいですが、内面はかなり利己的で、強欲な面を持っている人が多くいます。

実は、仕事=人生になっている人にも、この様な人達は多くいます。
というのも、要は仕事を逃げ道にしている訳です。
つまりは、自分だけの逃げ道です。
これは、利己的以外の何物でもありません。
それは、会社や運よく社会から評価をされても、結局は他人から褒められることを目的とした、承認欲求を満たす行為です。勿論これ以外に煩悩はあるでしょう。

ですが先ほど、人生は多様性である!と書いた様に個人の人生にも、必ず他人が絡んでいるように、自分だけの目的と、他人と自分とが共存をする目的、そして他人だけの目的という内容を「バランスよく存在をさせる必要がある」のです。
だからこそ、仕事=人生という状態はかなりヤバいのです。

ではここから抜け出すには?ということですが、すでに書いているように、多くの目的を持ってください。
その中には、自分だけの目的があって当然良いのです。
ただ、それだけでは駄目。
できるだけ多くの内容を人生の中に作ってください。

逆説的かもしれませんが、多くの異なる内容を人生に組み込むことで、個々の内容の生産性も高くなります。

例えば、仕事の生産性を上げたいのであれば、仕事以外の内容を沢山楽しむのです。
この様な他の内容を組み込むことで、今はまだ、多くの時間を奪われている仕事から、自由な時間を取り戻すことができるようになります。

そうすることで、仕事にあまりにも偏っていた人生が、バランスよく回り始めるでしょう。
まずは仕事の時間が半分になったら?くらいの感覚で、色々と楽しい未来のシミュレーションをしてみましょう。
それがまずは、皆さんが目指すゴールの仮組になるハズです。

そして少しずつその仮組のゴールに進みながら、同時にゴールの更新をしていきましょう。
というか、行動をしていると、自然とゴールを更新したくなるハズです。

まずは、人生に多様性を!
そして、「この素晴らしい世界に祝福を!」(笑)


それでは、今日も最高の一日を。