さてさて。
今回は「CHUCKファイナルシーズン」のセリフをもとに記事を書いていきます。

今回の元になる話は「チャックVS暗殺命令」の冒頭のセリフです。
丁度この頃は、モーガン・グライムスが「イヤな奴」になっていた時ですね。
違う言い方をするなら、図に乗っていた頃のヒゲたわし君です(笑)

少しだけシーンを説明すると、モーガンのダサいバイクに爆弾が仕掛けれらていました。
そのことを知ったチャックは、モーガンを守る為に間一髪のところでモーガンがバイクに乗るのを防ぎました。
ですが話は理解したものの、図に乗っているモーガンは大丈夫だろうと、遠隔操作でバイクのドアを開けようとします。
(ドア付きのバイクなのですよ。詳しく知りたい人は、実際に作品で確認をしてみてください。)
そうすると案の定バイクは大爆発して、二人の顔は真っ黒に汚れてしまいました。

そして秘密基地である「キャッスル」の中でタイトルにある、「前言撤回。ビビッていいぞ。」というセリフが出てきます。

さてさて。今回私がこのシーンを元に、なぜ記事を書いたのか?と言うと、未来の出来事が今までの評価を一瞬で変える瞬間のわかり易い場面だと思ったからです。




評価なんて瞬間的に変わる曖昧なもの

実際に作品を見て貰えるとよりわかり易いとは思いますが、もちろんこのブログだけでもしっかりと伝わるように書いてはいきます。

バイクのドアを開けるまでのモーガンは、いくらチャックが「危険だからキャッスルに速く逃げるんだ!」といっても、正直聞く耳を持っていませんでした。自分は強い!と、うぬぼれていたからです。

ですが、いざ目の前で大爆発が起きることで、評価が一気に変わります。いくら強くても、あれでは一瞬でやられてしまう…。

これは考えれば普通のことです。
ですが、実際のところは目の前で、前言撤回をして方向転換をする方が良いときでも、その事実を無視して、泥沼の方に突き進んでいく人が多くいます。

例えば個人で金融商品を取引している時に、自身の資金が残りわずかであるのに撤退をしないで、無謀に突き進み、結果として全てを溶かしてしまう。
もっと身近な例えであれば、今日は止めて帰ればいいのに、資金がなくなるまでパチンコを続ける人…というのであれば、イメージはし易いのではないでしょうか?
べつに、金融商品やパチンコだけでなく、仕事でのプロジェクトや学校での人間関係、自身の身体の健康のこと…多くのことに当てはまるでしょう。

これらについてまた違った言い方をするのであれば、悪い習慣、悪い癖を、そのまま放置して、継続している状態と言えるでしょう。
この様な、自分に好ましくない状態を維持してしまう仕組みは、このブログでも何度か書いている生体維持機能の「ホメオスタシス」が好ましくない方向に働いているからです。


即断即決が日頃から必要な時代に

最初に書いたモーガンも、うぬぼれている状態にホメオスタシスが働き、危機管理を蔑ろにしている状態でした。一応、スパイなのに…(笑)

ですが、モーガンは素晴らしい言葉も言っています。
それがタイトルにもある前言撤回という言葉です。

日本ではなぜか、一度言った言葉は何が何でも貫き通すことが美徳である!という変な考え方がありますが、これは美徳ではなく、むしろ美徳のように見せかけた社会洗脳だと個人的には思っています。
というのも、一度言ったこと以外は変更してはダメ…というのは言い換えれば、変化をすることを禁止するという意味合いになるからです。

ですが、現代はすでに瞬間、瞬間で変化を求められている時代でもあります。
それは先に上げた金融商品の世界では、何年も前から日常的な状態になっています。
たったの1秒の違いが天国と地獄を分ける…本当にこんな状態です。

このようなすさまじい時代の流れの速さの原因は、テクノロジーが大きな影響を与えていることは多くの人が理解していると思います。
ただし、ここももう少し深く書くと、「頭では、情報としては理解をしているが、行動や習慣として現れるレベルで理解をしていない」という言い方の方が、より正確でしょう。
そして、どうやらこのような人たちが世の中には沢山いるようです。
この部分については、他の記事などで詳しく書く予定ではありますが、今回の記事にも関係をする部分だけ書くのであれば、日ごろの些細な、「小さな決断」を即決することをまずは習慣化していく!ということです。

「小さな決断」と書くと何やら大げさに聞こえてきそうですが、そんな大それたものではなく、単純に、今日のお昼ご飯は何を食べようかな?とか、今日はどのような服を着て行こうかな?とか、このような毎日行うような内容を、なるべく早く(最終的には一瞬で)決めていくようにするのです。

これは別の角度でいえば、脳のクロックサイクルを速くする方法でもあり、日頃からこのような意識をもって生活をしておくことで、仕事やスポーツなどを始めとした他の内容でも、判断能力というか判断速度が速くなります。

もうちょっと日常的な(と個人的には思っている)言葉であれば「瞬発力」が鍛えられるとも言えます。
もちろん、具体的に必要となる瞬発力の内容はそれぞれのシーンによるでしょうが、一つ抽象度が高い意味合いでの瞬発力を鍛えることが、日頃からできるという認識をまずは持ってみましょう。



信念なんて環境や時代で変わるもの

前言撤回などの言葉であれば、関連して思いつく言葉に「信念」などがあると思います。

勿論、自分の信念を貫く行為は基本的には立派だと思います。
ですが、信念という内容すらも、普通は更新が必要になります。

分かりやすいのは、戦中と戦争が終わった状態で同じ信念を持って生活をされても、正直迷惑でしかないのはよくわかるでしょう。
つまりは信念すらも、自分と外部要因の両方があって初めて成り立つのです。
外部要因に関係なく、自分単体で信念ができる訳ではありません。

これからの時代は信念すらも前言撤回!やっぱりこうする!というパッと見は軽佻浮薄な、だけども本当のところは、しなやかに形を変えながらもしっかりと芯が通っている。
その様な人間が、重宝される時代になってきています。

信念とは、軸がありながらも、形を自由に変えるモノ。
決して不変なものではありません。
むしろ、不変だと思い込んでいる人、思い込みたい人は、結局は目の前の変化から眼を背けたい人でしょう。

「万物は流転している」ことを忘れない

ここでも多くの人が忘れていることがあります。
それは、「元々、世界は流動的である」ということです。

今までの時代であれば、その流れはかなりゆっくりだったので、ある意味流れを無視していても平気でした。
ですが、すでにお気づきのように、今の時代は19世紀以前の様なゆっくりとした流れの時代ではありません。

先ほども書いた様に、瞬間、瞬間で、評価が真逆になる様な世界が現代です。
金融商品の世界だけでなく、1秒で天国と地獄が分かれる世界に、すでに日常全体がなっています。
それであれば、1秒前の判断を撤回して方向転換をする…という行為も日常的と言えます。

このことを理解していない人には、単なるコロコロ意見が変わる疲れる人間…みたいに認識をされるかもしれませんが、それは相手が現状を理解していないだけです。

これからの時代は前言撤回が日常的になるでしょう。

つまりは、今まではいい意味で使われていなかった言葉や考え方も、中身が、評価が真逆になっていくことも珍しくないでしょう。

ですから昔の意味合いに固執をしないで、たかが言葉や考え方ではありますが柔軟に使っていきましょう。

固執、頑固は、これからの時代は自滅の道です。
その場、その場で上手く適応をしていきましょう!


それでは、今日も最高の一日を。