近年ではネットを中心に「(自称)インフルエンサー」がそこら中に存在します。
そもそもインフルエンサーとは、現状では個人の広告塔という感じですが、不特定多数に対して(多少の)影響力があることは、間違いがないでしょう。
それとは別に、「リーダー」と言うのは、組織をはじめとした大小さまざまな集団において、自分も含めてメンバー全員を正しい方向へ「導く存在」と言えます。
インフルエンサーとリーダーでは、本質的な部分では違いがありますが、他人に何かしらの影響を与える存在という部分では共通をしています。
このことに関して、以下の文章が役に立つので、引用をします。

日本人のグループ5人が熱帯雨林のジャングルに紛れ込んでしまいました。助けを呼ぶにも携帯電話が通じません。地図もなければ方角さえ分かりません。さらに食料もほとんどない。このような状況下で、リーダーの役割とは何でしょうか?


リーダーの役割、それはリーダー自らが高い木によじ登り、現在の位置を確認しつつ、進むべき方向をメンバーに示すことです。


「立ち読みしなさい!(240~241ページ)」
ありがとう出版 2013年10月7日 初版発行
著者 苫米地英人
この文章を読んで、皆さんはどう感じたでしょうか?
もし、「そんなことは当たり前だ!自分なら簡単に、すぐにやるさ!」と言う感じで、少しでも呆れたような感覚が出てきたら、申し訳ないですが、あなたにリーダーの能力は(まだ)ありません。

というのも、想像力があまりにも無いからです。
普通に考えて、全くの未知の場所、しかも、熱帯雨林のジャングルという場所で、だれもが簡単に高い木によじ登るというのは、現実的にまずありえないからです。




知識を超えるからこそ勇気と呼べる

先程の引用部分を読んでしっかりとイメージが出来た人であれば、ジャングルにおいて、高い木によじ登るというのが、どれだけ危険なことかは、すぐに理解ができるはずです。
というのも、近所の公園や学校の木とは違い、本当に何がいるのか、何があるのか、全くわからないからです。
その中には当然ながら、毒蜘蛛や、毒蛇などがいます。
もしくは、登ろうとする木自体に毒があるかもしれませんし、毒は無くても、鋭利な棘などが無数にあるかもしれません。
または、凶暴なサルや鳥などがいて、途中で噛まれたり、攻撃をされて、木から落ちるかもしれません。
この他にも、まだまだ危険だと思える内容が沢山ありますが、これらの知識や情報を知ったうえで、それでも高い木によじ登り、他のメンバーの為に、生還への道を示す必要があるのです。

ちなみに、一見勇気がある様に見えて、実は単なる無謀なだけという人が沢山います。
それは先程書いたような、その時にわかる範囲での知識や情報をしっかりと運用して、思考をすることなく、単なる感情的な行動をする人です。
傍から見ると勇敢に見えますが、その行動は、半ばやけくそであったり、思量が足りない行動ということがほとんどです。
これは言い換えれば「行き当たりばったり」ということになります。
実際に、自分がこのような人の指示で運命を決めなければならないとしたら…皆さんはどう思いますか?
おそらく、運命を託す!という人は少ないと思います。
リーダーというのは、沢山の知識と、その知識を素早く運用、思考をして、判断を下す能力が大切なのです。
その時の判断には、引用に出てきたような、自分にとってとても危険な内容もあることでしょう。しかし、それを分かったうえで、それでも、仲間のためにも、自ら勇敢に進んでいく必要があるのです。
だからこそ、勇気というのは、知識という内容を超えた先にあると言えるのです。
この時の知識とは、一種の不安や恐怖と呼べます。これらのネガティブな内容を理解したうえで、それでも進む。
そのような状態が本当の勇気なのです。


「飛ばし読み」を良しとする人間はリーダーにはなれない。

ここで現代における情報収集の一つと呼べる読書という行為を例に、続きを書きたいと思います。
近年では、情報が爆発的に増えたことで、素早い情報処理スキルというのが、人気となっています。
その中で、速読と呼ばれる内容も人気がありますが、一般的に認識をされている速読方法は、ほとんどが「飛ばし読みの技術」になります。
この方法を速読だと言い張る人間の主張は、「本全体で(今の自分に)価値がある内容は、ほんの一部である。だからその部分だけ読めば十分である」という内容です。
つまりは、本全体では、ほとんど意味がない、価値がない部分が大半である。という風に言っている訳です。
しかも、実際に本を出版したり、編集をしている人間もこのように言っているのですから、呆れたものです。
このような人たちは、自分たちが作っている本は、ほとんど価値がない!と自分で言っているようなものです。しかも、その不要な部分をあえて削らずに、読者に読ませているのですから、悪質としか言えません。

では、このような飛ばし読みを人間関係に当てはめるとどうなるでしょうか? 間違いなく、その人の都合がいい部分、その時に興味が出た部分しか認識に上がらないので、相手をしっかりと理解をする、ということができないことになります。
当然ながら、リーダーという人は多くの情報を知っている必要があります。
この部分には、対人関係としての、個人個人ごとの情報も含まれています。 個人と言う情報も、書籍と同じか、それ以上にたくさんの内容で構成をされています。
それなのに、自分の都合を基準に、狭すぎるフィルターをわざわざ使うような人が、しっかりとリーダーが務まるのでしょうか?
まず、無理だと思うのは、皆さんも同じでしょう。
しかし現実には、このような名ばかりリーダーが沢山存在をします。 もちろん、それらの多くは組織の役職としてのリーダーですから、広い意味では、そこまで大きな影響はないでしょう。 (本当はあるのですが、それでも、企業のトップクラスとしてのリーダーと比較をした場合…という意味です。)

ただ、これからの時代は今のようにどこかの企業に勤めるよりも、個人で活動をするフリーランスのような働き方が多くの人のメインになるはずです。
おそらく、個人か、ごく少数の集団での活動になると思います。
そうなると、リーダーという立場になる人が事実上増えることになります。
その時に、自分がリーダーになるかもしれませんし、リーダーの下に就くかもしれません。
どちらにしても、しっかりと、その時に出来る限りの全体を把握し、処理をしようとしない人間は、間違ってもリーダーになってはいけません。
それは、リーダーとしての職務を放棄していることになるからです。
自分都合の基準で行動をする人は、他の人々を奈落の底にしか導けないのです。



簡単に嘘をつける時代だからこそ、日ごろからしっかりと考えることを怠るな

現代はテクノロジーの発達で、今まで以上に嘘や誤魔化しが行いやすくなりました。
この記事を書いている時点でも、個人的にいくつかの問題がある内容を追っている最中です。
ハッキリ言いますが、多くの人にとって、その情報が捏造なのかどうかを判断するのは、かなり手間がかかります。
ですので、本当に自分が必要なこと以外は、基本的に捨てるのが一番です。
しかし最近では、ニュースなどを意図的に改変して、自分の利益に誘導をする人が多くいます。典型的な炎上トレンドブログなどがわかりやすいとは思いますし、自分に都合がいいようにニュースを加工して、自分の商品を買わせようとする人もいます。
この時の商品とは、全く役に立たない情報商材とか、高額なアフィリエイトとかですね。 おそらく、いくつかの内容が思い浮かんだのではないでしょうか?

もちろん、真っ当にニュースなどを使うことは、何ら問題がありません。むしろ、しっかりとした人であれば、他とは違う視点を提供できるので、どんどん行ってもらいたいと思っています。
ですが、先程も書いた様に、今の時代は簡単に情報を加工、捏造できる時代です。
なので、すでに死語になりかけている「メディアリテラシー」という内容を、もう一度、自分の中で確認をして貰いたいと思います。

例えば、ニュースにコメント系の動画で、大本となる記事のリンクがあるのであれば、確実にそのリンクの情報と、他の媒体での記事も確認をしましょう。
大本となる記事をそのまま動画にしたり、コピペブログのようにしているのは論外ですが、その発信者の意図がどのように入っているのかを、しっかりと把握するのです。
この時に客観的な姿勢で~という風に言っておきながら、事実上中身はポジショントークばかり…というのは、珍しくありません。というか、ほとんどがこれです。
そうなると、どの部分が、発信者の利益誘導になるのかが、よくわかると思います。
もちろん時には、自分にとって有益な情報に出会うこともありますが、根幹は発信者の利益の為ですから、その部分では、リーダーとしての行為とは言えません。
このような人は、ユーザーの利益のために!と表面上は言いますが、現実は、いかに自分の利益を増やすか?という部分しかないので、意図的に自分に不都合な部分を隠したり、大した問題では無い、という風にミスリードをすることが多いです。

ここで、最初の方に書いた質問を再度しますが、このような人物に運命を託せますか?ということですが、どうでしょうか。まあ、聴くまでもないですよね…。
悲しいことですが、世の中には、本当に自分のことしか考えられない、抽象度が低すぎる人がわんさかいます。
そのような人たちの発言に騙されないためにも、可能な限り、様々な情報を多角的に処理をして、しっかりと判断をしてください。



大量の知識と高い処理能力。そして、他人を自分と同じように大切にできる「利他の精神」がリーダーには不可欠

見出しのようなことは、当然だと思われるでしょうが、現実的には、すべてダメな人がリーダーと名乗っているのは、多くの人が周知の事実でしょう。
利他の精神とは、自己犠牲の精神ではありません。
自分を犠牲にして他人を助けるというのは、一見すると美談に聞こえますが、一つ抽象度を上げて考えれば、このような行為は、自分と言う人間を犠牲にしている訳ですから、結局のところ、誰かを犠牲にしているわけです。
そうではなく、誰も犠牲にならない方法を考える、実行をするということです。
犠牲ありきで考えるのは、当然ながらリーダーの考えではなく、独裁者の考え方です。 そ
れを間違えないようにしてください。ただ、このような独裁者の考えが、さも、正論のように世間で認識をされているところを考えると、本当に世の中にはリーダーではなく、独裁者気質な人が多いのだな…と痛感させられます。



これからは、誰もがみなリーダーになれる時代!

ここまで読まれた人であれば、リーダーとはどういう人なのか? もっと広い意味合いでは、最初に書いたインフルエンサーなども含めた「影響力が(多少なりとも)ある人」という枠組みでもありますが、何かしら他人に影響を与える人は、ここまで書いてきた「リーダーの条件」という部分をしっかりと理解をして、実践をして貰いたいと思います。
そうでないと、他人を不幸な方向に導くことになります。
インフルエンサーであれば、自分ではよく理解できていないけど、高額な報酬の商品なので、安易に広めたところ、実はその商品がかなり問題がある代物だと後で気が付いても、すでに手遅れというものです。
問題が発覚をしたということは、その情報よりも多くの被害が、実際に出ているということですから、まさしく自分の無知がミスリードをした典型と言えるでしょう。

また、インフルエンサーと呼ばれる人は、多少なりともファンのような人たちがいます。
そのような人たち対して、利己的に接するのか、利他的に接するのかで、多くの人の人生に全く違った影響を与えるのも理解ができるはずです。

これもすでに書きましたが、これらかの時代は、個人での活動がメインになります。
そうなると、ほぼ必然的にネットなどで、自分の考えや情報を発信する必要があるでしょう。
そうなったときに、あなたのフォロワーに対して、リーダーのように接することが大切なのはわかるはずです。
これは実際には、フォロワーはメンバーではありませんが、明らかに赤の他人でもありません。
他人以上メンバー未満と言った関係になるはずです。
この時に、リーダーのように接するというのは、多くの人の利益になることをしっかりと考え、実践をするということです。

逆説的に聞こえますが、このような行為をするからこそ、結果として自分の利益にもつながるのです。 もっというと、自分の欲望を満たす行為は利益にはつながりません。繋がっているように見えるだけで、本当は色んな部分に害が出ています。
だからこそ、他人の利益を考え、実践をする。同時に、自分の利益もしっかりと考えて、この二つを上手に包摂して生み出していくのです。
どこかに偏るのは、どんなことでも、破綻への一本道です。

これからの時代は、個人の時代であると同時に、他人を思いやる時代でもあります。
言い換えるのであれば、多様性な人間関係の時代になるということです。

だからこそ、それぞれ、個人個人がリーダーであり、同時にメンバーとなるのです。
そのことをしっかりと理解して、これからの時代の準備を進めていきましょう!

それでは、今日も最高の一日を。