速読関係の内容は基本的に以前書いた記事にある、苫米地英人さんの「ハイサイクルリーディング」という方法が私の中での基本であり、中心になります。

ただ、最近読んだ長倉顕太さんの「モテる読書術」という書籍の中で、「あえて言うなら、目を速く動かすくらいか。」という一文が出てきました。

長倉さんは凄腕の編集者として、10年間で1000万部以上の書籍を世に出してきました。
そして、先程紹介した苫米地さんとも書籍だけでなく様々な仕事を長年やられています。

その長倉さんが、苫米地さんの方法でなく、単に「目を速く動かすことを意識しろ」というようなことを書かれているのですから、それは、気になりますよね?(笑)

私のハイサイクルリーディングの記事にも、長倉さんの古巣である「フォレスト出版」さんが運営しているサイトを参考としてリンクを貼ってありますが、その記事を読めばわかるとおりに、ハイサイクルリーディングのコツは、「ものすごくシンプルで簡単な内容」になっています。

それでもそのことには一切触れず、何度も書いていますが、「単に、速く目を動かして読め」と言う訳ですから、私の中でスコトーマ(心理的な盲点、思い込み)が外れることになりました。

一応参考までに、その記事のリンクを貼っておきます。こちらは興味があればどうぞ。


最高の速読スキル 「ハイサイクルリーディング」


まあ、リスタさんの記事にも初っ端から「眼球を鍛える訓練は無意味」という内容が出てきます。
しかし、今回中心となる書籍では、めちゃくちゃ眼球を鍛える内容が出てきます(笑)
もちろん、その辺もしっかりと踏まえて、今回は記事を書いていきます。

おそらくですが、もしかしたら、多くの人には、今回の書籍の方法の方が、速く効果が出るかもしれません。

固定観念を打ち破れ!

これは書籍の冒頭の節になりますね。
ここに関しては、苫米地英人さんの「速読脳」などにも出てくる「速読意識の醸成」という部分と共通をすると思います。

そもそもどちらの本でも言えることは、「今の日本人はわざわざ、ものすごく遅い読み方をしている」ということです。
これは、日本の教育が根底にありますが、さらに厄介だと感じるのが、周りからの否定的な発言ではないでしょうか?
私も毎回のように言われるのは「本当にちゃんと読めているの?」というような意見です。
さらには酷くなると「ちゃんと読め!」という風に攻撃をされることもあります(笑)
このような否定的な他者からの発言は、すべてマイナスにしか働きません。

これは他の例であれば、走ることと同じだと思ってみると良いと思います。
例えば、私のように200Mトラックを1周60秒で走るのが余裕な人であれば、30分以内にトラックを10周するという課題を10分かからないで楽に終了をすることができます。
これは、皆さんすぐに理解できるでしょう。
その時に10周を走り終わるのに30分近く掛かる人たちから、「もっと楽して走れよ~。」と言われたとします。
しかし、私にとっては1周1分以内という速度は、「ちょうどいい速度」になります。
これは皆さんも経験があると思いますが、自分が心地よい、もしくは楽だと思う速度よりも、明らかに遅く走ると逆に疲れやすくなるのです。
ですので、実際に走ることであれば、わざわざ楽に走れる速度で走っている人に対して、毎回のようにしつこく速度を落とせとは言わないでしょう。
それは明らかに、楽に課題を毎回クリアしている姿をはっきりと見せているからです。

しかし読書に関しては、このようなハッキリとした形で、周りの全員が認識をすることができません。
そもそも、今の日本は近年では最低クラスに読書だけでなく「文章を読む人が少ない時代」になります。
ここでいう文章とはTwitterなどの短文は除いています。
最低でもある程度の長さで構成をされた文章ということです。

ですので、そもそも周りの人たち自身が、読めているのか?という確認作業の時に必要となる、その文章の中身を一切知らない人がほとんどなのです。
しかし、そのように読みもしないくせに「しっかりと読みやがれ!」という意味の分からない攻撃をしてくるのですから、迷惑以外の何物でもありません。

私の場合は、ほとんどの人が読むという習慣を放棄していると認識をしているので、この手のことを言われても、基本的に無視しています。「それは、あんただから読めないんだよ…。」という感じで対応しています。

しかしこの時に、周りからの無意味な発言や、今までのあまりにもゆっくり読むという自己イメージなどを真に受けたままでいると、いつまでたっても速く文章を処理することができなくなります。

ですので、なるべく早い段階から「自分はもっと、もっと、も~っと速く本を読めるんだ~!」という感覚を持って貰いたいのです。

今回の書籍に出てくる内容をもとに書くのであれば、「音読の速度で読むことが正しいことである」という思い込み、習慣を持たされているために、皆さんの文章を読む、処理をする速度が限りなく制限をされている…と言えます。

確かに、娯楽として楽しむときには、音読をしたりしても良いと思います。
しかし、知識や情報を収集するという目的の場合は、必ずしもこのような読み方をする必要はありません。
むしろ、脳内で音声言語化しなくても理解できるのであれば、そのままどんどんと、一気に文章を処理した方が効率が良いのです。

そして、そもそもそのような処理の仕方を私たちは生得的にできるのです。

しかしすでに書いた様に、私たちは学校教育をはじめてとした旧来の常識によって、わざわざ非効率な処理の仕方を正しいと思い込まされてきました。

まずは、音読で読むという方法は絶対的な内容ではなく、文字情報を処理するための「一つの選択肢でしかない。」ということを、認識してください。

あとは必要に応じて、言語化して読むのもいいし、言語化しないで読むのもOKです。

ただし良くある、「眺めていれば無意識が勝手に理解をしてくれるから、音声言語化しないで読まなくてOK」というような、自分の無知から逃げる言い訳は当然ながら除外します。
これについては後述をします。

波打つように一行を読め!

基本的に、今回の本でも、「ハイサイクルリーディング」でも、最初に目指す状態は「1行を一目で認識をして読み進めていく状態」になります。
ハイサイクルリーディングでは、目を意図的に動かすことなく、行の中心に視点を置いて、そのまま横もしくは下に読み進めていきます。

しかし今回の書籍では、このような方法のほかに、若干視点を動かす方法を紹介しています。
それは、各行ごとに長さが違うので、一定の間隔で毎回同じように、均等に文章の長さが決まっているわけではありません。それは、このブログを読んでもわかると思います。
その時に、「波打つような感覚で1行ずつ読み進めていく」のです。
これは各行の中心に素早く滑らかに、まさに波に乗っているような感覚で、素早く読み進めていくことで体感ができると思います。

また、これでも難しいようなら、一行を3分割にして読み進めたり、句読点で句切って読むのも一つの方法です。
これは、先程から書いているハイサイクルリーディングにも登場をする方法です。

ですので、一行をすべて一目で読んでいくのはかなりキツイ…と思うのであれば、まずは「一目で処理をする範囲を狭くして少しずつ慣らしていく」という方法もアリです。

ただ個人的な感覚としては、このような、行を毎回すべて分割をするよりも、行の中心に毎回合わせに行った方が楽だと思います。
まあ、これに関しては身体感覚的な部分もありますので、本当に、自分のやり易さを最優先してください。
最初に書いた様に、超凄腕の編集者さんが、「目を速く動かすことを意識すれば、速読なんて気にしなくていい」という風に言っているのですから、今回はその言葉を真正面から受け入れてみましょう(笑)

あくまでも、読まないで「速く見る」のは訓練としてだけ。

これは一般的に言われる「無意識がしっかりと理解をしている」系の内容に関係があるのですが、今回の書籍でも、訓練の初期段階として読まなくていいから早く文字を見ていく!という内容が出てきます。

とても大切なことなので、再度書きますが、このような速く眺めるように、見るだけ…というのは、あくまでも訓練の一つとしてである!ということです。

これは無意識やサブリミナル効果という風に多くの場所で言われていますが、ハッキリ言って、無意識で理解をしていても、意識的に使えなければ意味がありません。

個人的に思うのは、非言語での読み方で理解ができないのであれば、速度を落とし、音声言語化しても良いから、とにかく「読むこと」が大切だと思っています。
その中で、全く理解ができない…と思うのであれば、素直にそれを認めることです。
それは、自分にとって未知の内容だから全く理解ができないのです。
ですからむしろ、そのような状態になったら喜ぶべきなのです。

しかし、ネット上でやたらと速読を自慢する人間に多いのが、「難しくて理解できないことでも、そのまま眺めていれば自然と理解ができるんです~。」とかいう、訳が分からない詭弁です。

ぶっちゃけ言って、1冊を何秒、何分で読み切れるからと言って、必ずしもそれが頭のよさや、生産性の高さには比例をしません。
ここでいう読書において大切なことは、それらの書籍を読んで、どのような価値を世の中に提供しているのか?という部分ですし、学生であれば試験などにちゃんと合格をすることでしょう。
例えば試験を例にして、「わからない問題でも眺めていればちゃんと理解ができるんですよ~。」と言って合格ができるときは、大半がたまたまです。もしくは、その内容がその本ではわからなかっただけで、実際にはすでに分かっていた内容だった…という、このどちらかがほとんどでしょう。

もちろん、その分からないけど眺めていた内容に対して、理解をするために他の情報や知識に、他の場所で触れていて、無意識が運よく理解をするためにバックグラウンドで動いていたのであれば理解ができます。
しかしこれも、他の場所で理解をするために必要な内容に触れているからこそ理解ができたのであり、分からない内容「だけ」をずっと眺めていても、理解はできません。
ただ自己満足を得られるだけで、時間が無駄になります。電気代もね(笑)

ですので、自分をでかく、すごく見せようとする哀れな人たちの見栄を本気にしないで、分からないときは速度を落としたり、音声化してOKである。
それでもわからなければ、他の内容で補足をする。ということを理解して、このような選択肢もしっかりと有効に使ってください。

簡単な脳トレなどもありますよ。だけども、このままやらないこと。

まあ、ぶっちゃけ言うとこの手の単なる脳トレは、そのままやるのでは、遊び以外の何物でもないと思っています(笑)
しかしそれだけでは本当に時間の無駄なので、これらの内容に対しては、速読とか、脳トレとかという認識ではなく、「マルチタスクの訓練効果がある内容」という風に認識をして取り組んでください。
というのも、「このような効果がある!」と、しっかりと効果を認識した状態で取り組むのと、何も考えずに取り組むのでは、効果が全然違うからです。

これは身体を動かすときに体重移動の感覚を意識しながら身体を動かすのと、そうでないのでは身体感覚の認識度合いに差が出るのと同じです。

この本の詳しい内容は割愛しますが、今回の書籍のように、「この訓練はどんな効果があるのだろうか?」という予測を立てながら取り組むのは、今後癖にしてもらいたいと思います。

もちろん最初から「このような効果がありますよ!」と書かれていることもありますが、できればそれだけでなく、もう少し広く、深く考えてから取り組むようにすると良いでしょう。

ちなみに今回の書籍では…目のマッサージ効果があるような内容が沢山出てきます(笑)

まあ「マルチタスク」の能力を鍛えたいのであれば、おススメの一つはピアノですね。
ちょっと音楽的な効果は下がりますが、住宅事情などを考慮すると、電子ピアノか、キーボードにペダルパーツをつけた状態で、ヘッドフォンを利用することでしょうかね…。

あとは、ダンスとか、スポーツでも良いと思います。

少なくとも、本気でマルチタスクを鍛えるのであれば、今回の書籍の方法では、全然足りなり…ということです。

ただ、脳トレとして遊ぶ分には良いと思いますよ。

あくまでも「スキル」であり、「ツール」であるということを忘れない。

今回の書籍の方法も、「ハイサイクルリーディング」もどちらも単なるスキルであり、単体では意味を成しません。
これらのスキルを使って「たくさんの書籍に、文章に触れることが大切」になります。
むしろ、これをしないのであれば、速読スキルなんて意味を成しませんから、やる必要はありません。

それは、単なる数日間の海外旅行のために英会話教室に通うようなものです。
そんな時間とお金の無駄をするくらいなら、旅行期間の全てで通訳を雇ったほうが全然いいでしょう。
それはお金の面でもです。

速読とまではいきませんが、少しでも早く一冊を読み終わり、少しでも多くの本を読んで、血肉にしていく!と、本気で思う人以外は、再度書きますが、今回の方法を始めとしたスキルは必要ありません。

現代は情報過多の時代ですから、このような自分が不要だと思う内容、情報を選択から削除するのも大切なことです。
ですから、必要ないと思う人は、時間を大切にする意味でも、無理に取り組む必要はありません。

しかし、少しでも役に立てたい…と思うのであれば、今回の書籍「も」活用して、自身の生産性の向上、成長速度の加速に利用してもらいたいと思います。






それでは、今日も最高の一日を!