私は、多くの人には「小説や漫画などは速読など使わないで、いつも通りに読む」ことをおススメしています。

これらの作品において、速読などを使う場合は、限定された目的の時だけです。
例えば、職業的に書評などを生業としている人。
もしくは、将来小説家になるために、とにかく「古今東西の超大量な作品に一度でも触れておく必要がある」…などでしょうか。
もちろん、これ以外にもあるでしょうが、個人的にすぐにパッと思いつくのはこんなところです。

それ以外の目的であれば、どうぞ読書時間など気にしないで、時間が許す限りどっぷりと作品を楽しんで、熱中をしてほしいと思います。

ただですね…。
このように、「小説では速読など使う必要はない!」と言っておきながら、普通に小説を読むことで、結果として速読などの訓練にもなるのです。
なので今回はその辺について、記事にしておきます。


小説、漫画などの娯楽作品の目的は「その作品を長い時間楽しむこと」

これは他のことで考えると分かりやすいのですが、例えばカラオケが好きな人であれば、とにかくフリータイムが終わるまで目一杯時間を使いたいと思うはずです。
その時に全部の曲のテンポを最速にして、原曲からかけ離れた速度でどんどんと歌を歌う…という人は少ないでしょう。
小説や漫画もこれと同じことが言えます。

そもそも小説に限らず、ビジネス書や学術書においても、本来は著者が想定をした読書時間というものが存在をします。
ですので、可能であればすべての書籍で速読など使わないで著者が想定をしている時間で読み進める方が良いのです。
もしかしたら、今後は電子書籍などを中心に、著者から直接的に、この時間で読んでください!という指示が普通になるかもしれません(笑)

皆さんが好きな漫画を読むときに、急いで読んでいて本当に楽しい時間を過ごせていますか?
おそらく、めちゃくちゃ楽しいよ~!という人は、少ないでしょう。
これは通学、通勤などの移動中に急かされながら漫画や小説を読んでいる状態と同じだと言えるでしょう。
このような時間の過ごし方が好きな人は、今のところ私は知りません(笑)

娯楽作品において、速読や飛ばし読みを使うことは、そもそもの前提として間違っているのです。

知識や情報を大量に集めるときには速読は必須だけども…。

先程、学術書などでも、著者が想定した読書時間というのが存在をする!と書きましたが、必ずしも、その時間通りに書籍を読まなければ、それらの書籍から知識や情報を自分の血肉に出来ない…という訳ではありません。
もちろん、何度も書いていますが、これらの書籍でもできることなら、著者が想定した時間に沿って読んだ方が本来は良いのです。

しかし、現代は皆さんお気づきのように超情報過多の時代です。
そして、現代の情報以外にも紀元前まで遡る古典と呼ばれる書籍、情報がすでに存在しています。
人により多少の違いはあるでしょうが、それでも一般教養レベルの知識や情報で、かなりの量の内容があります。
そうなると、著者の想定した時間ですべてを処理しようとすると生命時間が全く足りなくなります。

そもそも、これらの内容は「知識の習得」という風に呼べるでしょう。
おそらく未来の技術の一つとして確立しているであろう内容に「DNAハードディスク」を利用した学習方法という内容があります。
これは簡単に言うのであれば、将来的には今のような学習方法ではなく、注射液や飲み薬などに必要な知識や情報を書き込み、知識や技術を学習していく…という予測があります。

このような未来予測からもわかる様に、知識や情報、技術などを習得、強化をするという目的においては、必ずしも著者や指導者側の想定時間をそのまま守るような必要はありません。

これは、日本の職人文化の弊害の一つでもある、「10年間は弟子として言われたことを守れ!」というような内容です。
もちろん、本当の意味で実力をつけるという意味では多くの時間を必要とするのは分かります。

しかし、すべての内容を知っているわけではありませんが、多くの内容では、かなり無駄な部分が多くある様に思います。
それこそ、一時期ネットなどを中心に話題になった、1年ほどの職人歴でミシュランの星を獲得したお寿司屋さんがあるように、必ずしも昔から言われている期間を修行に充てる必要は無いのです。

また一説には、このような長い修業期間を設けているのは、競合を増やさないためである…とも言われています。
言葉は悪く聞こえるかもしれませんが、約10年ほどは弟子として搾取をして、それから暖簾分けをして(パッと見は)独立をさせる…という構造があるように思います。

そもそも、このような考え方が出来上がった時代と、今の時代では多くのことが違い過ぎます。
まず、生涯寿命が全然違いますし、知識や技術を得る手段も全然違います。
これ以外にも沢山の内容が違うのに、未だに都合よく、古い内容を絶対的な心理のようにして、強要をしてきます。

もちろん、自分でしっかりと考えて選択をしたのであればいいのですが、そうでないなら、まずは色々と疑問を持ち、自分で調べて行動をする方が良いでしょう。

また、現代では学習のメカニズムもどんどん解明されてきており、それらの内容を上手に使うことで、学習速度を加速させることも、どんどん簡単になっています。

このような現状からも言えるように、知識や情報を扱うときには、とにかく自分の最速のスピードで学習をすることが、必須な時代だと言えます。

また、そのようにしないと、今の時代の流れの速さに対応ができないとも言えます。

しかし、今回の記事のメインでもある、小説や漫画などの娯楽に触れる時間は、これらの時間の過ごし方とは違う内容です。

それはイメージとしては、感情的な内容と論理的な内容をごちゃ混ぜにするようなもので、このように変にゴチャゴチャと混ぜ合わせると、変な方向に進むことになります。

ですので、これも何度も書いていますが、学習などにおいては、どんどん速読を使う!
娯楽に関しては、速読など使わないで、時間が許す限り作品の世界に没頭をする。
まずは、この使い分けをしっかりと守る様にしてみましょう。

実は時間をかけて小説を読むことは速読の訓練にもなっている?

ちょっと逆説的に聞こえますが、普通に小説を読むことで、速読の訓練にもなることです。
これは、わざわざ無理して小説を速く読んでいく!ということをする必要はありません。
本当に、そのままいつも通りに、普通に小説を読むだけでも「結果として」速読の訓練効果を得られるのです。

そもそも速読とは、簡単に言えば、一字一句飛ばさないで、ページ全体を素早く、もしくは一瞬で処理をしている状態と言えます。

この処理とは、簡単に言えば、文字情報の内容を脳内で構築して、自分が元々持っている知識や情報と組み合わせるなどして、運用をすることと言えます。

つまりは、小説にしても、他の書籍にしても、共通をしているのは元となる文字情報から脳内にイメージを構築する作業であるということです。

ですから、その速度がゆっくりか、すごく速いかの違いであり、やっていることは同じになるのです。

これは、筋トレや素振りなどでイメージをするとわかりやすいと思います。
素振りであれば、素早く素振りをするのと、自分が行いやすい速度で素振りをするときとでは、どちらも同じ内容になります。
つまりは速度の差以外は、行っていることは同じ内容になります。

これを読書に当てはまるのであれば、自分のペースで小説を読むのと、速読でビジネス書などを読むのとでは、速度以外はどちらも同じになります。

これは先程の素振りであれば、自分の楽なペースで素振りをしていても、速度を上げた動作への効果もしっかりとあるのと同じように、読書でも同じ効果があるのです。

ですから、自分のペースでゆっくりと小説を読むことで、結果として速読の訓練効果も得ているのです。

速読でも、一般的な読み方でも、基本的には脳内での処理は同じになります。

娯楽の時間を増やすために速読があるとも言える

そもそも、娯楽で速読を使う必要があると思う理由の一つに、娯楽に使える時間が短い…ということが理由の一つとして考えられます。

それであれば、娯楽の時に速読を使うのではなく、娯楽以外の時間で速読をフル活用して、娯楽の時間を増やしていく!という風にするべきでしょう。
そうでないと、中途半端な状態になってしまいます。

それは、せっかくの娯楽という時間をフルに楽しむことがなく、かつ、せっかくの娯楽からの副産物である内容も上手く得ることができません。

たしかに、速読をしているときとは違い、娯楽のときの生産性…というか、処理効率はだいぶ差があるのはわかります。

しかし、そもそもの話として娯楽に、これらの内容を持ち込むのが間違っているのです。

娯楽という時間を過ごすことで、他の内容の生産性のプラスになることはあるでしょうが、これを娯楽の時間に求めることは、目的から言って間違っています。

ですから、娯楽の時間に速読を使うのでなく、娯楽の時間以外の内容で速読を使って、使える時間を増やしていく!ということを、しっかりと認識をしましょう。

娯楽というのは、何度も言うように生産性などを求めるものではありません。

あえて言うのであれば、どれだけ楽しい時間を満喫できるか…ということを求めるという感覚でしょう。

一応、速読などの効果も書いてきましたが、これらはあくまでも「おまけ」になります。
一部の商品などではおまけがメインになることはありますが、今回に関しては、そのようなことはありません。

小説というのは、動画などができるずっと前から人類が長い時間楽しんできた内容の一つです。
確かに今の動画やゲームのクオリティーはすごいですが、小説だって負けてはいません。

そして、漫画に関しても日本の漫画は本当に世界トップクラスのクオリティーと言えますから、こちらもどんどん楽しんで貰いたいと思います。

現在はネットを中心に無料で作品を投稿している人は沢山います。
そして、その中から商業的に大ヒットをすることも普通になりました。

また今はAmazonなどのネット通販が普通ですし、電子書籍も沢山あります。
つまりは、娯楽として楽しむための選択肢が、ものすごく沢山ある時代なのです。

ぶっちゃけ言えば、どの作品を読もうか?と決めることが一番大変ですね(笑)
それくらいに大量の作品が存在しています。
ですので、必ず皆さんが気に入る作品に出会えるはずです。
そして、そのような作品に出会ったら、とことんその作品たちを楽しんでください!


それでは、今日も最高の一日を!