今回は成長や変化についての内容を書いていきます。
また以前にも、成長曲線という内容をメインに書いた記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
人間の成長と「シグモイド曲線」 そして「クリティカルエイジ」を克服しよう
今回の記事はどちらかというと、成果が見え始めた頃の内容をベースに書いていこうと思っています。
それでは、続きを書いていきます。
目次
変化とは「慣れ」のことである。
気が付いたら自転車に乗れていた…?
とにかく必要な内容をくり返す
お手本を真似る。今までと違うアプローチをする。とにかく、多くの異なる刺激を与えよう。
トライ&エラーの内容は些細な変化でもOK
変化とは「慣れ」のことである。
気が付いたら自転車に乗れていた…?
とにかく必要な内容をくり返す
お手本を真似る。今までと違うアプローチをする。とにかく、多くの異なる刺激を与えよう。
トライ&エラーの内容は些細な変化でもOK
変化とは「慣れ」のことである。
この「慣れ」という言葉は他の記事でもたまに出てきます。
ハッキリと「その内容に慣れるからできるようになる、成長をする」と言われると、がっかりする人もいるかもしれませんね(笑)
ですが事実なので、まずはここをしっかりと受け入れましょう。
では、慣れとはどういう「現象」なのか?というと、必要な神経ネットワークが出来上がって、上手く電流が流れている状態と言えます。
皆さんもご存知だと思いますが、人間の成長には脳内での神経ネットワークの構築が必要になります。
その構築作業が日々の練習だったり、思考だったりするのです。
そして「構築作業」ですから、当然ながら、完成、完了をするまでに時間が必要です。
これは家やビルの建築をイメージするとよくわかるでしょう。
なので、変化を意図的に起こすためには、自分で変化のための「刺激」を起こすことが大切なのです。
その刺激を一定量与えることで、ある日を境に、急に、知らないうちに、出来ているようになるのです。
気が付いたら自転車に乗れていた…?
良い事例の一つだと思うのが、私が初めて自転車に乗れた時の内容です。
簡単に書きますが、どれくらいの日数を使ったのかはよく覚えていませんが、いつもの練習は母親に補助をして貰いながらの練習をしていました。
練習内容は、おそらく皆さんと同じだと思います。
補助をしているフリをして、気が付かないうちに、補助をやめている…という方法ですね(笑)
毎回の時間は確実に一時間未満だったと思いますが、ある日練習をしていると近所に住む友人が遊びに来ました。
そして、その子が母親の代わりに練習に付き合ってくれていたのですが、当然ながら、練習よりも遊びを優先して、みんなで遊んでいました。
ですが遊んでいる時に、ふと、「あれ?自転車に乗れてる?」ということに気が付きました。
よくあることですが、意識をすると、途端に乗れなくなるのですが、その時にはすでに「自転車に乗ることに慣れた」ようで、「乗れている!」と意識をしても止まることなく乗り続けていました。
このときに、いつから乗れていたのか?というのは、本当によくわからないのです。
それこそ、気が付いたら乗れていた…という状態なのです。
しかし、この「気が付いたら出来ていた…」という現象は、自転車に限らないで、他の内容にもそのまま言えることなのです。
とにかく必要な内容をくり返す
これは一般的にいうのであれば、その内容の「基本を繰り返す」ということです。
しかし、この部分を抜きにして何かを身に付けたり、成長をしたりというのは、中々難しいのです。
もちろん出来なくは無いですが、最終的には、結局必要になるので、やはり避けては通れない…と言えます。
例えば、小学生の間ずっとドッジボールをやっていた少年が、中学生から野球を始めて、ピッチャーとしてプロ野球選手になった!というエピソードがあったとしましょう。
この時に、この少年は間接的にピッチャーとしての訓練も行っていたことになります。
これは抽象度の視点で考えると、「ボールを投げる」という行為をちゃんと行っていたことで、これよりも抽象度が下の内容である、ドッジボールのボールを投げるという動作と、野球のボールを投げるという動作の共通部分が鍛えられていた…ということです。
他の例であれば、野球のバッティングは、テニスのダブルハンドストロークに動作が近いため、野球経験者の多くは、ある程度のストロークを最初から打てるのです。
ですが、このような状態では、俗にいう「粗さ」が多くあるので、その粗さを無くすために、必要な動作を身に付け、調整をする必要があるのです。
この調整の時に必要なのが、必要な内容を(ここであれば動作を)繰り返す!ということです。
これはよく聞く言葉でもありますが、やはり避けては通れない内容ですので、大切にしてください。
お手本を真似る。今までと違うアプローチをする。とにかく、多くの異なる刺激を与えよう。
そして、変化を加速するために必要なのが、基本とされる内容「以外の刺激を与える」ことです。
先に書いておくと、まずは、上手くできなくてもいいので、基本とされる内容を一定時間は集中して行うことです。
そして、ある程度できるようになったら、今までと違うアプローチを自分なりに考えて行ってみるのです。
例えば、原発反対という論理を考えているときに、今までは原発反対という内容だけを見ていたとします。
そして、ある程度この内容に対しての知識や情報がたまってきたら、今度は違う刺激になる、原発推進派の内容を同じように集めて、思考をしていきます。
これもある程度出来てきたら、今度は、政治的な側面、経済的な側面、健康的な側面、自然環境としての側面、テクノロジーとしての側面…というように、それぞれの分野を深めていきます。
例えば、原発にどのようなテクノロジーが使われており、そのテクノロジーはどのようにして作られた、考え出された、広まったのか?というような、今までとは違った刺激を「追加する」のです。
最近私が思うのは、「基本さえやっていればOK」という盲目的な人がとても多いことです。
これは言い換えるのであれば、「言われた一つの内容だけをやっていればOKでしょ?」という考えからきているのでしょう。
しかしです。
「一芸は多芸に通じる」という言葉がある様に、一つのことを極める、高めようとすると、必ず他の内容にまで範囲が広がってきます。
ですので、ハガレンでは無いですが「一は全 全は一」ということが言えるのです。
一が全なのであれば、一つのことだけをやっていても一は完成しないことになります。
漫画であれば背景もセリフも無ければ漫画として成立がしないのはわかると思います。
しかし、漫画にはある程度の技術が必要になります。
例えば、キャラクターの上手さが必要だったとしましょう。
その為に沢山の絵をかき、お手本を真似ていたとしましょう。
しかし正直な話を言えば、これだけでは基本的に足りないのです。
運が良くても、一発屋的に連載などができるくらいで、長い時間を漫画家として活躍をするのは厳しいでしょう。
例えばここに、自分が好きなアウトドアの趣味を上手く作品作りに組み込む…という、今までと違う内容を組み込んだことで、大ヒット作品が生まれたとします。
違う内容を組み込むとは、そのまま違う刺激を与えることになります。
また、先程書いた原発の話のように、自分とは考え方が違う内容へと触れることも、違う刺激になります。
例えば、また漫画の話で書くのであれば、がちがちのシリアス恋愛作品を自分が書きたいと思っているとします。
その作品作りのために、あえて「浦安鉄筋家族」を読み込んでいるとしましょう。
普通に考えれば、浦鉄が恋愛作品に影響を与えるとは思えません。
ですがそのような、一見関係がないと思う内容からも、ヒントや刺激は得られる「こともある」のです。
これは、断言が出来ません。
しかし自分で何かしらの意図をもって取り組むことで、ハッキリとした成果に出る確率を上げることはできます。
ですので、今までと違う内容に触れるときは、まずは色々と考えながら、そして「ちゃんと試す」ということを、くり返すのです。
つまりは、トライ&エラーを日常にするのです。
トライ&エラーの内容は些細な変化でもOK
いつもと違う内容と聴くと、大げさに変化を与える必要がある、と思い込む人も多いでしょう。
しかし、何かしらの変化のために行動をしている人であれば、大きな変化を毎回組み込む必要はありません。
例えば、マルチタスク能力を鍛えるために、楽器のキーボードを使っているとしましょう。
いつもは、右手でドレミファソファミレドを弾きながら、左手でドミソミドの音を弾き、右足で8ビートの表の拍を刻んでいるとしましょう。
これがある程度できるようになったので、左足で1、3の表の音を刻むことを追加します。
このような些細な変化や追加などでも十分に違う刺激としての効果があるのです。
というのも、このような些細な違いでも、今までと違う経路の刺激が脳内では起きているからです。
現象としては本当に些細な内容でも、脳内で起きている処理には大きな変化が起きています。
これは、ただ単に立つ、椅子に座るという動作ですらも、脳内では凄まじい処理をしていることを考えれば理解が出来るでしょう。
例えば、普通に立つにしても、重力加速度を計算しつつ、全身の筋肉や関節を適切な状態にしつつ、バランスを取る…ということを行っています。
もちろんここに、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、身の回りの情報を五感で処理をしたり…と沢山の高度な処理をしているのです。
ですから、些細な内容だと馬鹿にしないで、その時々に自分が気になったり、思いついたりした内容をトライ&エラーで試してみるのです。
もちろん、内容によっては効果が薄いものもありますが、それも含めてのトライ&エラーなんです。
というか、今の日本人は「エラーを怖がり過ぎ」なんですよね。
また、失敗を避けることは、成長を避けること、放棄することでもあります。
というのも、人間の学習方法は「失敗駆動型の学習」になります。
もちろん、ミスが許されない現場もあります。
例えば、医療現場はその典型でしょう。
しかし、ミスが許されないシーンというのは、普通に考えれば身近ではありません。
ですからそのような場合は、そのための準備をしっかりと行うことで対応をするとしましょう。
それ以外であれば、ミスをしたって、大ごとにならないのであれば、その場や短時間でリカバリーすればいいのです。
まあ、もちろんミスをしないように越したことはありませんが、別にリカバリーすれば問題ない!と確実にわかる内容であれば、どんどんエラーを気にしないで行うべきでしょう。
最後に簡単にまとめておきます。
まずは、基本となる内容を繰り返す。
ある程度できるようになったら、その時に自分が思う、違ったアプローチを試してみる。
この二つを繰り返しながら、目的とする状態を達成させる。
そして、新しい目的、目標を決めて、同じように実践をしていく。
内容としては、本当にシンプルなのは理解できたと思います。
もちろん、ここの内容に、それぞれの具体的な内容を落とし込むので、多少の複雑さが出てくるのも普通です。
しかも変化は、急に現れるまで、大きな現象としては実感が出来ません。
しかし、日々の、昨日よりかは…!という体感が良くあるのも事実です。
この些細な、昨日よりかは…な変化をちゃんと認めながら、ある日突然訪れる、大きな変化を待ち望んでください!
ただし一つ言えるのは、何もしないで大きな変化も、些細な変化もどちらも起きることはない…ということです。
ショートカット的な裏技はありませんが、一つ一つを丁寧に行うことで、他の人よりも学習速度などを速めることは可能です。
ですので、早く学習をするぞ!変化をするぞ!という意識を日々持つことも大切です。
これらの内容をちゃんと理解しながら、日々の実践を行ってください。
何度も言っていますが、大きな変化は、ある日突然訪れます。
そして訪れると、今まで出来なかったことが不思議なくらいに、自然と操作できるようになるでしょう。
その日が少しでも早く訪れることを願っています。
それでは、今日も最高の一日を!