おそらく、多くの人が
どのように判断したらいいか、わからない。
という経験をしたことがあるでしょう。
精神的、肉体的な状態も確かに関係がありますが
基本的に
この様な時は
決まって
その対象に対しての
情報や知識が足りていません。
その為に
思考が停止してしまうのです。
まあ、この様なことは言われてみれば当然の事なのですが、
その時に
具体的な解決策を聴くことは無いのではないでしょうか?
多くの場合、
だからもっと調べれば良いのだよ。
というアドバイスを言われると思います。
ここの部分については間違っていないので同意をします。
ですが、
この時にどこまで、調べれば良いのか?
と
思う人もいますよね?
そう言うとこの様な返答が来るでしょう。
自分が納得するまで調べれば、やれば良いのだよ。
これにも、当然同意をします。
ですが、ここでもさらにこう思う人がいるでしょう。
やってもやっても、次が見えてきて、終わりが来ない…。
まあ、一般的な返答はもういいでしょう(笑)
基本的にしっかりと、行えば行うほど、その対象に対しての改善点の様なものが見えてきます。
これは、その対象に対しての観察眼が磨かれているから。という言い方も出来ます。
ただ、観察眼が磨かれているのと、今回の様な自分で納得して気切りをつける。
というのは別の話です。
次から次へと改善点などの気になる内容が目につく。
というのは当然の話で、世界は無限の情報で成り立っています。
この瞬間もさらに新しい情報がどんどん追加をされている最中です。
そして、この全ての情報を人間が把握をすることは不可能です。
これは完全情報という考え方になるのですが、この完全情報を人間が手に入れることは不可能です。
それは、人間とは「不完全な存在」だからです。
不完全な存在なのに、完全な情報を自由にできる訳がありません。
まずは、ここを理解しておくだけでも
完全完璧を求めることがいかに不毛なことかが、納得できるハズです。
ですが
だからといって、
いい加減にやれ、手を抜くのは当然である。
と
勘違いをしないように。
ここで大切なのが
自分で納得をするまで行動をする。
ということです。
これが、不完全な存在である人間が生み出す内容に
価値を与える効果的な方法になります。
というのも、
完全情報を人間が自由にすることは不可能なのです。
つまり
人間は常にどこかしら不完全な内容を日常的に使っている訳です。
ですが、多くの人はその事実に気づいていません。
わかり易いのは、
ソフトウェアとかでしょう。
最初から完全なソフトウェアなど、そもそも存在をしていませんから
必要に応じてアップデートを繰り返します。
昔であれば、バグによる更新をしないように、徹底的にデバックをしてから、市場に出していました。
これは近年であれば
ポケモン
などがわかり易いハズです。
初代のポケモンは確か、ゲームボーイという機種から発売をされていますが
その時に
多くのバグが残ったまま、発売をされ、大ヒットをしました。
このバグについてはネットで調べれば簡単に知ることができます。
ですが、
現在のゲームではこの様なバグがあれば、ネット回線を使いすぐにアップデートでの修正が入ります。
つまり、ポケモンというゲームの歴史を例にしてもわかるように
修正部分が見つかったらすぐに修正をする。
という
解決策を前提として、作品を作れば良いのです。
これも、すでに書いているように
手を抜いてやれ。
ということではなく
人間が生み出すのもは必ずどこかに穴がある。
ということです。
勿論、この穴の範囲を出来る限る埋めていくに越したことはありますが、
全ての穴を埋める行為は神の領域になります。
つまり、不具合をすべて無くす。というのは、完全情報を作る様なものですから、人間には無理です。
ちなみに、
先ほどの初代ポケモンの多くのバグは
普通にしていれば、そんな変なことしないよね?
という様な操作をして意図的に?バグらせて遊んでいるのですから、
そこまで、考えてデバックしろ。というのは、かなり酷ですよ( ̄▽ ̄;)
ですので、
大切なことは
あらかじめ、行動をする前に、ここまでにする。とか、この様な結末にする。
という
自発的な区切り
の様なものをしっかりと作ってから
実際に行動を開始するのです。
勿論、ここでも最初の内容に絶対的に固定をしなければいけない。
ということではありません。
例えば
尾田栄一郎さんの「ワンピース」とい作品では
すでに、結末まで尾田さんの頭の中で完成をしています。
しかし、連載をしていく中で当初の予想連載期間よりも大幅に延長して
今でも連載を続けています。
また、連載前のキャラクターデザインと今では別人の様になっているメインキャラクターもいますし
CP7の「ワンゼ」というキャラクターは、漫画の中では男性として登場をしてきますが、
構想の始めでは可愛らしい女性のキャラクターとしてイメージされていたようですが
少しずつ、今の外見へと変わって行く様子が、「SBS」というコーナーで知ることができます。
この様に、行動をしていくうちに、初期の内容と変わる可能性も少なからずあります。
それは、行動をすることで自然とアップデートが行われたために、大幅に内容が変わることもあるからです。
この様なことは作品を作るときには良くあることで
他の人から依頼をされた時は本当に良くあることでしょう。
要は
依頼主からイメージと違うので、違う作品を。ということを言われた時ですね。
ちなみに、この様な経緯で出来上がった有名な曲に
山下達郎さんの「希望という名の光」という曲があります。
ここまでは
作品作りを例に書いていますが、
情報収集においても、最初の段階から
ある程度で構いませんので
区切りをつけておくのです。
ただ、自分が知らない内容であればあるほど、
情報収集を行っているうちにどんどん、
区切りのラインのアップデートが進んで行きます。
ですので、
この区切りのアップデートが
本当に心の底から
一区切り(笑)と思えるまでは
とにかく徹底的に続けて行くと良いでしょう。
ですが、この様に書いても、
それでも、変わらずに、終わりが見えなくなる状態にハマったら?
と
思う人もいるでしょうが、
ほとんどの場合
杞憂に終わりますので大丈夫です。
というのも
人間にはその段階ごとに
情報における限界点が存在します。
これは、あるレベルまで行くと、必ず、頭打ちになる。
ということです。
この頭打ちを超えるには、自分自身の根底から次の段階まで成長をさせる必要があります。
これは、「ファイナルファンタジーオペラオムニア」というゲームで採用をされている
「クリスタルレベルの上限システム」と同じと思ってください。
簡単に説明をしますが
クリスタルLV60になるためには、まずはクリスタルLV59になる必要があり、さらには、必要なアイテムを集める必要がある。
というシステムなのですが、
これを人間の成長に当てはめるなば、
IQの高さなどの根幹の部分を単体のレベル(クリスタルLV59レベルまで育てる)になり
知識や情報が必要なアイテム
ということになります。
ここで次のレベル解放である70レベル分のアイテムを持っていてもレベルが上がることはありません。
その理由はそもそものレベルを上げていないから。
ということです。
実際の私たちの場合は
いくら情報収集に時間を使っても、根幹の部分で頭打ちになっているので、それ以上は新しい発見などは見つからないのです。
ですので、
理想的に言うのであれば、常にこの状態までやって欲しい。
…のですが、
多くの人はここまで行うのは中々難しいと思います。
ですので、
折衷案の一つとして
あらかじめ
大まかで良いので
区切りを決めてから取り組み始める。
その過程で、これは!と思える様な、根底から関係がしてくるような内容を手に入れたら、
ベースからアップデートをして、再度取り組む。
という方法が良いでしょう。
また、出来るのであれば、時間制限などの期限も決めると良いかも知れません。
この時間制限も、ここでは緩めの運用でOKでしょう。
また、ビジネスなどで情報収集をする場合はもっと楽です。
というのも、区切りとなる内容が明確に見えていますし
そもそもビジネスにおいて
自分のビジネスと全く関係がない内容を行うことは基本的にありえないからです。
例えば、
料理人が新しいレシピを考えろ。
ということで、古今東西のレシピや食の歴史について調べることはあるでしょうが
そこで、車の整備の内容だけを徹底的に調べる。
ということはまずあり得ないのはわかると思います。
つまり、ビジネスの場合はある程度の根幹と必要な知識や情報をあらかじめ持っているので
区切りのラインが、未知の内容よりも明確に見えやすいからです。
この様に、自分の現時点での情報収集の頭打ちまで調べる。
もしくは、
求められているレベルまでの情報収集を行う。
または、
自分で設定をした情報収集のレベルまで行う。
という
3つの基準で取り組むと
終わりがない…。
という苦痛を味わうことは無くなるでしょう。
完全完璧は神の仕事であり、人間には絶対に不可能な行為です。
ですので、
何かに取り組むときは
あらかじめ
できる限りで良いので
区切りを
必ず最初に設定をする。
その区切りも行動をしながら、アップデートを繰り返していく。
この様に考えて、取り組めば、
ずっと調べ続けなきゃ…。
という
ある種の絶望感からは開放されるでしょう。
終わりがわからない内容は
本当にきついものです。
それこそ、
良いというまで校庭をずっと走っていろ。
というのと同じです。
ですので、
必ず、区切りは最初に設定をしましょう。
そして、自分が納得するまでトコトン取り組んでください。
それが、
多くの価値を継続して世に出すコツになるでしょう。
どうぞ
自分のペースで取り組んでください。
それでは
今日も最高の一日を。