私が速読をできるようになりたい!という人に絶対におススメしている書籍が、苫米地英人さんの「ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫) 」という文庫です。しかし、この書籍は現在は絶版となっており、電子書籍版のみというか、kindle版だけになっています。
kindle版のタイトルは「年収が10倍になる速読トレーニング」 となっており、この記事を投稿している時点では、「kindleアンリミテッド」に対応しています。
これらの書籍のなかで出てくるのが苫米地式速読術である「ハイサイクルリーディング」という読み方になります。

そして、上に書いた書籍以外にフォレスト出版が運営している「リスタ」というサイトに、今回の速読方法が紹介されている記事があります。

誰でも簡単に修得できる苫米地式「正しく理解を促す速読術」
http://re-sta.jp/speed-reading-2678

最終閲覧日2019/06/29

ですので、今回の記事はリスタさんの記事を読んで貰ったという前提で続きを書いていきます。


大量の知識が速読を可能にする

この苫米地式速読術において、おそらく一番のポイントになるのが、「読んでいる行の1行先を意識にあげる」というテクニックだと思います。
実はこのテクニックは、簡単にできるのに、もの凄く効果のあるモノなんです。

そもそも速読の大原則として、読者がもともと持っている「知識量」が重要という部分があります。
このように書くと速読なんて出来ないと思ってしまうでしょうが、それを解決する内容の一つが「読んでいる行の1行先を意識に上げる」テクニックである「先読みの技術」になります。リスタさんの記事では「先読み速読術」という言葉で紹介をされていますが、同じものだと思ってください。

持っている知識が多いとは、つまり、知っていることが多いということでもあります。
最初に紹介をした本の中では、苫米地さんが、クリス・アンダーソンさんの「フリー」という書籍に対しての解説本を書いてほしいという依頼を受け、その依頼から生まれた「フリー経済学入門」という書籍を書くまでの経緯について書かれています。

その中で苫米地さんは「私の方がクリス・アンダーソンさんよりもフリー経済学について詳しかっただけだよ。」というようなことを書かれています。
実際に「フリー」の本は一般的なビジネス本よりもページ数が多く350ページほどあります。(一般的なビジネス本は今のところ200ページ前後です。)
苫米地さんは打ち合わせの直前までフリーを読む時間がなく、担当編集者が来てから「トイレに行ってくる」と告げ、実際にトイレの中で350ページもの本を5分かからずに読み切り、その後担当とすぐに打ち合わせをし、後日フォレスト出版より「フリー経済学入門」を出版しています。

フリーの概念はインターネットに深く関係しています。
苫米地さんはプログラマーとしても活躍をされており、Apple社から依頼されて日本語変換ソフト「ことえり」を作成したり、他にも政府予算も使っていろいろと作られています。
ですので、苫米地さんがクリス・アンダーソンさんよりも、その分野の知識が多いのも納得されると思います。

つまり、速読をするには「事前に」大量の知識が必要である!ということです。
ここまで書くと、苫米地さんのように長い間地道にやらないと速読できないんだ…と思うかもしれませんが、大丈夫です!
もちろん、最初から苫米地さんクラスの速さと理解度で読むのは難しいですが、今まで200ページの本を3時間かかって読んでいた人が、30分ほどで読めるようになるのは、そこまで難しくないと思います。
もちろん、人それぞれ違うのが当たり前ですし、全員が同じように成長をする訳ではありません。なので、焦らず自分のペースで取り組んでほしいと思います。


「先読みの技術」でバッファリングしながら読み進める

まず、リスタさんの記事に補足をしておくと、先読みの技術を使うコツの一つは、今読んでいる行よりも、一つ先の行に視点を置いて、2行分を一度に認識をするという感覚です。
つまりは、2行目に視点を置きながら、1行目を(最初のうちは)今まで通りに読んで行くのです。
これは言葉にすると難しく聞こえますが、実際にやるとなると、めちゃくちゃ簡単なのがわかるはずです。
この時に、先読みの技術で処理をしている2行目は、読まなくて大丈夫です。
この時に必要なのは、「ただ意識的に見ておくだけ」という、本当にシンプルな処理になります。

この時の処理はメインの処理ではなく、PCなどにおける「バッファー処理」をしている状態になります。
意味としては以下に引用を置きます。

デジタル大辞泉の解説


バッファリング(buffering)

[名](スル)コンピューターで、一時的にバッファーメモリーなどにデータを蓄え、データ処理速度や処理にかかる時間の違いを調整すること。
また、動画コンテンツのストリーミング配信などで、映像データをあらかじめ蓄えておき、回線の遅延によって動画が途切れないようにすること。
バッファー処理。


出典 
小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

バッファリングとは - コトバンク 
https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%
AA%E3%83%B3%E3%82%B0-2095635


最終閲覧日 2019年06月15日

より



引用の中にストリーミング配信の内容が出てきますが、読書において、この処理にあたるのが、先程から書いている「先読みの技術」になります。
この例がわかりやすいと思いますので、これをもとに説明をしていきますと、YouTubeやアマゾンプライムビデオなどを利用した人であれば、「シークバー」と呼ばれる再生時間を教えてくれる「バー」を見たことがあると思います。
その中に、現時点の再生時間を表す部分と、それよりも少し先にある、(多くの場合)目立たない色の部分の2種類があると思いますが、先程から書いている先読みの技術に相当する「バッファー処理」の部分が、こちらの目立たない色の部分になります。
このような処理をしているから、途中で回線が不安定になっても、すぐに動画が止まならないのです。

ですが、このバッファー処理の部分はリアルタイムで、映像が再生されていませんよね?バッファーの部分とは別に、メインの映像がリアルタイムで流れています。

この時の違いが、そのまま読書にも当てはめることができます。
先程書いた様に意識的に2行目に視点を置きながら、1行目を読んで行く。
そしてそのまま本の最後まで読み進めていくのです。

先読みの処理はあくまでサポート

そんなことで本当に速く読めるのか?と思うかもしれませんが、これが速く読めるようになるんです。
しかも、理解度も今までよりも高くなるでしょう。
もともと脳は1行先だけでなく、ページ全体の情報を、ページをめくった瞬間に(無意識的に)すべて認識をしています。
私たちは呼吸や姿勢の維持、音や光の認識など、生きている中で無意識的に、さまざな情報処理、身体操作を行っています。例えば、ずっと立ちっぱなし、座りっぱなしでも無意識的に、本人が気が付かないレベルで微妙に体を動かし、細胞が壊死するのを防いでくれています。
おそらくほとんどの人は、このように言われるまでは、常に無意識的に、微妙に動いていることに気づいていないと思います。

無意識の処理が、なぜそのまま意識に上がらないのかというと、処理していることが膨大すぎるので「意図的に多くの情報を捨てている」からです。
では、それらの情報を意識に上げるにはどうするのか?というと言葉のとおりに「意識に上げると意識する」のです。

簡単な体験だと、今皆さんはこの記事を読まれていますが、皆さん自身の「鼻の頭がはっきりと視界に入っている」のに気づかれていましたか?
もしくは、PCで見ている人なら机の板やマウス、目の前の壁をしっかりと認識できていましたか?
エアコンや周りの音がずっと聞こえていたのに気づいていましたか?
おそらく、皆さん何かしらのことが、無意識から意識に上がったのではないでしょうか?

このときに、急に意識に上がってきた内容が現れたのではなく、実際にはずっとそこにあったのに、人間の脳は今意識している、意識したいと思って取り組んでいること以外のことを、自然に排除するように進化しているのです。

つまり、人間はせっかく、「使える情報を自然に集めている」のに、それらをほとんど、そのまま捨ててしまっているのです。
その捨てている情報を捨てずに上手く利用するのです。これは日常生活全般に言えることです。
速読だけではなく、人間は必要な情報でも、不用意に認識から排除をしている生き物です。

速読でも、日々の生活でも、誤って捨てている情報を捨てずに利用をすることで、今まで以上に多くの情報を処理できるようになり、知識や情報の獲得などに役立てることができます。
このような状態をうまく利用している内容の一つが、先ほどから書いている「先読みの技術」になります。

先読みの技術でどんどん文字を読んで慣れて行こう!

ですので、この技術を使いながらどんどん本を読んで貰いたいと思います。
この時に、今までの黙読のように脳内で音声言語化しないで、最終的には、1行を一目で(一瞬で)読んで行く状態にしていきます。

ただ最初のうちは難しいと思いますので、1行を三等分にして、読み進めていくといいと思います。
例えば1行が30文字だとしたら、10文字ずつのブロックに分けて、1ブロックずつ音声化しないで読んでいきます。

kindleなどの電子書籍であれば、自分が一目で処理できる文字数になるように、文字の大きさを変える方法もあります。

この時の感覚としては、自転車や車などを運転しているときに見る道路標識や、電車から見える看板、または、ラーメン屋などの壁にあるお品書きを、言語化しないで、そのまま認識をして、処理をしている感覚で読み進めていくといいでしょう。

これも言葉にすると難しく聞こえますが、多くの人は、日常的に文字情報を脳内で音声化しないで処理をしています。ですので、これらのシーンの感覚を上手く思い出したりして、書籍でも自由に行えるようにしてください。

もの凄く速く「音読」する

ここからは、簡単に脳の処理速度を速められる「ハイスピードツイート・リーディング」について書いていきます。簡単に言うと、とにかく自分の限界を更新する勢いで、もの凄く速く「音読」するというトレーニングです。
リスタさんの記事では「行動を加速させるトレーニング」の部分の内容が、これにあたります。
ちなみにこの「ハイスピードツイートリーディング」ですが、このように命名されていますが、中身の方は、昔から競技ディベートでは基本トレーニングとして行われていた「早読み」の訓練が元になっているようです。

先読みの技術の時には、脳内で音声化しないで行を読んでいく!と書きましたが、要は使い分けです。
今回のハイスピードツイート・リーディングでは、口にできる限界のスピードで実際に音読することで結果として、本を読むときに脳内で音声化するプロセスを省略しやすくなります。
理由としては、実際に口にできる速さよりも脳内で音声化される速度の方が速いので、口にできる速さを上げれば上げるほど、脳内の処理はそれよりも速く処理をするようになり、音声化をしなくても、文字情報を認識、処理できるようになります。
なので結果として、今まで、脳内で音声化していたのが、音声化せずに読めるようになるのです。
もちろん同時に、今まで通り好きな時に音声化もできるようになります。

また、この時のコツも一つ書いておくと、息の続く限り、途中の句読点や段落は一切無視して、単語と単語を繋ぎ合わせるような感覚で、とにかく、速く読んで行こうとするのです。

これは日本語会話における内容に関係があるのですが、日本語でしゃべるときは、句読点や段落がある場合、その部分でしっかりと区切りをつける、ひと呼吸置く…というような感覚があります。
その癖が今回の訓練でも出てくることが多くあるのです。そうなると、もっと早く読めるのに、この癖がボトルネックになり、訓練効果が弱くなります。

ですので、この時には英語の会話を参考にすると良いと思います。
英語の場合は日本語とは逆で、句読点などはあまり気にしないで、とにかく喋れる部分は一度にまとめて喋っていくという感覚があります。
これは海外ドラマで英語の字幕を出しながら台詞を聞いているとわかりますが、字幕では、句読点で句切っているのに、セリフでは、その区切りを無視してどんどん喋りまくっているのに気が付くはずです。
この時の感覚を上手くこの訓練にも活かして貰いたいと思います。

そして、この「ハイスピードツイート・リーディング」は、ぜひ「先読みの技術」を使いながら実践してほしいと思います。つまり、先読みの訓練も同時にできるのです。
この時に使うテキストは小説などではなく、ファクト記事の内容をお勧めします。
例えば、この「速読脳」でもいいですし、新聞の記事などでもいいでしょう。とはいえ、まずは自分で好きなように選んでいただいて大丈夫です。ラノベでもいいですから、やりたい本から始めてください。

ページを一瞬で読める感覚を体感しよう!

この「ハイスピードツイート・リーディング」を続けていくと、結果的に読書以外の知的活動全般が鍛えられることになります。
その理由は、このトレーニングはタスク処理の加速化にもダイレクトに影響があり、そのため日々の行動全般に影響がでるからです。
そして、できれば「同じ本を繰り返し」ハイスピードツイート・リーディングで読んでください。というのも、今回の記事の目的としては「繰り返し、ハイスピードツイート・リーディング」をすることで本の内容を何度も反復するので、結果として繰り返せば、繰り返すほどに、その本が速く読めるようになるからです。
普通に考えて当然なんですが、実際に通しで10回以上も同じ本で「ハイスピードツイート・リーディング」を繰り返している人がどれだけいるのでしょうか?とはいえ、通しで読むのは正直大変ですので「一章だけでもいい」のでやってみてください。
とにかく繰り返し、繰り返し、一章分を「ハイスピードツイート・リーディング」をしてから普通に読んでみると…、皆さんが最終的に目指しているであろう、ページをめくった瞬間に、しっかりと理解できている状態を体験できると思います。

速読の原則として、読者が元々持っている知識量が多いほど速く読めると書きましたがまさに、「ハイスピードツイート・リーディング」を繰り返して、書籍の知識を増やしていくのです。
もちろん皆さんは、初見の本でめっくた瞬間に理解したいハズですが、まずはこの「ページをめっくた瞬間に読める感覚、理解できる感覚がどんなものなのかをプチ体験してほしい」のが今回の目的です。

初見の本でも、このように一瞬で読めるようになるには、あとは、どんどん本を読んでいけば、知識量は自然に増えていきますので、自然と速く読めるようになっていきます。
しかし実際に目的としている感覚に近い状態を知っているのは、成長速度を上げる大きな助けになります。
しかも書籍で紹介しているトレーニングを繰り返したオマケで実感できるので、かなりおススメです。

また、別のアプローチも書いておきますが、それは、初見の本で「ハイスピードツイート・リーディング」をどんどんやる!です。
目的に応じて取り組む内容を選んでください。


終わりに

とりあえず、私が採用をし、実際に日々利用をしている、苫米地式速読術である「ハイサイクルリーディング」についての、初歩的な内容を簡単にまとめてみました。

ただ当然のことですが、この記事を一度読んで終わり、もしくは参考書籍を一度読んで終わりという状態では、まず大きな変化は起きないでしょう。
書籍だけではないですが、知識や情報を最大限に自分に活かすには、獲得した情報や知識を、実際に活用することが、大前提としてあります。
つまり、知識や情報の獲得とそれらの実践は1セットなのです。

ですので、皆さんもノウハウコレクターのように、単に情報に触れただけで終わりにしないで、短い時間でいいので、実際に実践を、行動を積み重ねてください。
その積み重ねが、日々の変化へとつながり、明るい未来へとつながっていきます。
焦らないで、マイペースで構いませんので、どうぞ、気が向いたときに、実践を!


参考書籍

年収が10倍になる速読トレーニング
苫米地英人
コグニティブリサーチラボ株式会社
2013-12-23



それでは、今日も最高の一日を。