共感覚の記事では、共感覚とは別に「IQを高める」と書きましたが、「抽象度を上げる、抽象度の高い思考ができるということが、IQを高めることである」と、苫米地英人さんの「オトナ脳は学習できない」という書籍の中で書かれています。

他の記事でも何度かリンクを張っているリスタさんにも、簡単な内容ですが「抽象度」について書かれた記事がありますので、今回は、こちらの記事を使わせてもらいます。

苫米地式あなたの思考パターンを理解して今よりも抽象度を上げる方法

最終閲覧日2019/06/29

記事を読まれたという前提で続きを書きます。


抽象度とは元々は造語である

「抽象度」という言葉は、元々は苫米地さんの造語でしたが、今では放送大学のテキストやセンター試験の問題、政治家の発言や、堀江貴文さんこと、ホリエモンも自身のYouTubeチャンネルの中で使われています。
「抽象度」という言葉は「コーチング」と同じように、すでに一般的な日本語として確立していると言っていいでしょう。

ただ、日本語の「抽象度」という言葉は「Levels of Abstraction」という哲学の概念を苫米地さんが日本語に訳したものです。
ですので、元々は哲学から来ている内容であり、スピリチュアル的な内容とは一切関係がありません。
また、「コーチング」のように近年はこの言葉も市民権を得つつあるので、だいぶ都合よく使われている部分があります。

もちろん、今回の内容をしっかりと理解をして、活用できるようになれば、多くの内容にプラスに働くでしょうが、スピリチュアル系や詐欺師などが使う、何もしなくても一瞬で自分の望みが目の前に現実化する!ということはありません。

詐欺師連中の言葉に惑わされないように、しっかりと理解をして、運用をしてください。

抽象度は情報の階層性のこと

抽象度とは、簡単に書くのであれば、情報的な階層性の高さの違いと言えます。

例えば、「チューリップ」と「ひまわり」では全くの別物になりますが、「花という抽象度」であれば、どちらも同じ「花」と言う情報で「包摂する」ことができます。

しかし、花の抽象度には、「きゅうり」や「キャベツ」という「野菜」という情報は含まれません。
ここでも一つ抽象度を上げると花も野菜もどちらも「植物」という抽象度で考えることができます。
このようにして、抽象度上げると「潜在的な情報量が多くなっていく」ことがわかるでしょう。

また、このような階層を上がり下がりしたときに、それぞれのトップとボトムに当たるのが「空」と「矛盾」になります。

矛盾の方はわかると思いますので、割愛しますが、抽象度のトップになる「空」というのは、哲学用語から来ており、意味としては「空っぽであり、同時に、すべてが存在している状態」という感じになります。
ここでは、空と矛盾に関しては、そこまで必要としませんので、これで終わりにします。
というのも、ここをしっかりと書き出したら、本当にとんでもなく、長い記事になり、また、本来の目的からも大きく外れるからです。ですので、興味のある人は、ご自身でいろいろと調べてください。
ちなみに、このような「調べる」という行為も、当然IQの訓練になります。

抽象度の運用に話を戻しますが、このような感じで、対象とする事柄や概念がどのように抽象化できるのか?という思考を行うことで、飛躍的にIQが高くなります。
ただ、これだけでは足りず、抽象度の上げ下げ、操作能力のほかに、必要な…というか「必須になる」内容が、他に2つあります。
一つ目はこれから書いていく「知識(や情報)」と、二つ目は「情報空間における強い臨場感」です。



知識が無ければ何も始まらない

一つ目の「知識」と言うのは、抽象度が高い情報から、実際に運用をするときに、必要となる内容です。
例えば、「すべての動物を幸せにする」というゴールがあったとします。
その時に、実際にそれぞれの動物がどのように幸せに感じるかを、個別にしっかりと理解をしておく必要があります。
例えば、犬と猫ではそれぞれが幸せだと感じる定義は違います。
この場合は、犬と猫が共通をする幸せを作ることも大切ですが、同時に、それぞれの幸せについての知識や情報を知らなければいけません。
つまりは、高い抽象度で実際に操作をするには、それぞれに必要な知識を使って、実際に物理空間、もしくは情報空間で、運用できるだけの知識が必要になるのです。

この部分がしっかりとしていないと、いくら素晴らしい内容でも、俗にいう「絵にかいた餅」となり、単なる空想、妄想で終わることになります。
ですから、そのような終わり方にしないために、必要な知識や情報を獲得し、それらを必要に応じて、使い分けていくのです。

また、抽象度は階層性がありますが、この階層も知識や情報が多いほうが、細かく階層を分けることが出来るのです。
このような細かな階層分けを行うことができると、より自分に適切な「リーストアッパーバウンド(LUB)」を作ることが可能になり、加速学習などの内容が、一段とスムーズに進むようになります。

ちなみに、「リーストアッパーバウンド(LUB)」については、こちらの記事などを参考にしてください。

人間の成長と「シグモイド曲線」 そして「クリティカルエイジ」を克服しよう


そもそも抽象度は常に高ければいいのではありません。その都度必要な高さに「自由に移動をできることが大切」なのです。
つまりは、必要に応じて抽象度を低くするときもあるのです。

このときの移動に対して大切なのが、「知識」になるのです。
これは高くするときも低くするときもどちらにも必要になります。

上に行くのであれば、先程の犬と猫の上の抽象度が「哺乳類」であるという知識が無ければ、抽象度を上げられません。

下げるときも、例えば柴犬の飼育について考えるときも、これよりも高い抽象度の「犬の飼い方」という抽象度には「潜在的に」柴犬の飼い方も含まれています。
しかし、あくまでも「潜在的に」であり、このままでは利用ができません。

なので、実際に「物理空間などで運用をするときには、その運用に必要な抽象度の高さまで移動をして、その高さで必要な知識をフル活用をする」のです。

ここであれば、柴犬の飼育のときに、ミニチュアダックスフンドなどの(超)小型犬を参考にしても、あまりよろしくないでしょう。
もちろん、これも犬の飼い方の一部ではありますが、もしあなたが柴犬専門のブリーダーだとしたら、この方法では確実に失格です。
というのも、細かな犬種で考えると、柴犬とミニチュアダックスフンドでは、生活や遺伝子的な部分で大きく違いがあるからです。
ですから、この時の抽象度を下げた「具体的な内容」を上手く運用をするときにも、知識が必要になるのです。
必要な知識がある程度あるからこそ、後述をする「臨場感」も強くなるのです。

知識の一つの側面は、高い抽象度に含まれている潜在的な内容を引き出すツールということになります。

(ただ、補足をしておくと、一般家庭で柴犬と暮らすのであれば、ブリーダークラスの知識は当然必要がありませんので、その辺は誤解しないでください。)

また、この時の「知識」とは書籍などから得た内容だけでなく、「自分の経験という知識」も含まれています。
もっと言うならば、いくら本から知識を得ていても、その知識が物理空間で役に立たなければ意味がないでしょう。(もちろん、思考実験などもありますので、すべてではありません。ですので、多くの場合は、ということになります。)
例えば、自分がボランティアでサッカーのインストラクターをしつつ、自身もプレイヤーとして活躍をしていたとします。
そのために多くの本や動画などをみて勉強を自分なりにしていたとします。
しかし、この時に大切なのは、インストラクターという役割であれば、指導をしている人たちがどんどん成長をすることであり、プレイヤーとしてであれば、自分がどんどん上手くなることでしょう。
つまりは、最新科学の未解決問題などの一部の内容を除いた、ほとんどの内容では結果が形として出てくることが大切になります。
特にわかりやすいのが、最近ではネットで自己流のスポーツ論を語る人が多くいます。
しかし、それらのほとんどは、インストラクターとしても、プレイヤーとしてもハッキリ言って大したことがないレベルの一般人です。
たしかに、その人達が読んでいる書籍や、観ている動画は素晴らしいのかもしれませんが、本人たちに関しては、再度繰り返しますが、そこらの〇〇好きな一般人です。

実際にプロや高校や大学、またはサッカーであれば名門クラブチーム(プロ傘下だけでなく、地元の強豪チームを含む)などのインストラクターのほとんどは、ネットで無料で「知識をひけらかす」ことはありません。
(もちろん一部の人は何かしらの考えがありネットに公開をしてくれいている人も多くいます。が、ほとんどは、物理空間で話し相手がいない人のように思えます。つまりは、結果が出ていない人たちということです。基本的にネットで有益な情報を発信できる人は、物理空間であまりにもおかしな人間関係でもなければ、どこかしらで重宝をされます。)

自分に知識があると「勘違いをしている」からこそ、同じようなことを何度もTwitterに書いたりして、批評家気取りのことを行うのです。

確かに、知識と言うのは多くの人の役に立つことに使うべきですが、「あまりにも抽象度が低い使い方」である、「自分の煩悩を満たすため」という目的でだけ使うようになると、途端に知識を吸収する度合いがガタンと落ちるように感じます。
というのも、基本的に知識が多くなり、抽象度が高くなり、同時に、高さを移動する自由度が上がってくると、世の中には様々な視点があることに気が付きます。
これは言い換えるのであれば、Aでは正しいとされている内容がBでは間違っていると認識をされていることが多くあるからです。

このような矛盾は知識収集をしている段階から普通に起きてきます。
だからこそ、最初から多くの異なる視点があることに普通は気が付くのですが、どうやら、その普通に気が付けないエゴイストが沢山いることに気が付きました。
知識を集めるコツの一つは、「今の自分の視点を一回外して、目の前の知識に触れる」という方法です
ここを忘れると、先程書いたようなすごく浅い知識を頻繁に自慢するネットの痛い人になります(笑)

つまりは、全知全能の知識を得たと勘違いをしていることで、本当はものすごく抽象度が低い状態にあるのに気が付けない…ということです。
しかもネットの悪影響の一つで、このような勘違いをしていても、同じような人間とネット上で多少なりともつながりができることで、さらに勘違いが進んでいくことになります。
ここでは簡単に書きますが、人間は心理的に、放っておくと自分と同じような人間とのみ関係を持つように出来ています。
これも抽象度が低い人の典型なのですが、とくにネットではこの傾向が強く出ます。

ですので、このブログを読まれている人は大丈夫だと思いますが、日頃からある程度の高さの抽象度で過ごすことを日課にして、しっかりと今回の内容をプラスに利用をしてください。
というか、日頃から自分と言う視点よりも高い抽象度で過ごし、物事を見ることも、自然と知識を収集したり、知識に気が付く内容だからです。

先程から書いているネットのエゴイストは、自分という低い抽象度でしか考えられないから、今の自分に都合がいい内容しか認識が出来ないのです。

というのも、現代はどうしてもエゴイストに傾きやすい環境が多くあるからです。
ですので、知識の収集という内容以外にも、日常生活をよりよく過ごすなどの意味合いもあり、このような内容を書いていたのです。

エゴイストはバカの道。忘れないようにしてください。


共感覚と臨場感

抽象度が、IQが本当に高くなるには、知識の運用と知識量が絶対に必要になります。
そして、実際に情報空間で知識を運用をするときに大切となる内容が、二つ目の「強い臨場感」になります。
情報空間においては、臨場感が強いほど、対象の操作が行いやすくなります。

例えば、曲を作るのであれば、Aという楽器パートのBというフレーズを調整したいときに、しっかりと、そのフレーズを聴覚情報として体感を持って感じている必要があります。
このような操作ができるだけの体感があるからこそ、頭の中(情報空間)でいろいろとリズムを調整したり、ピッチを変えたり、違う楽器に変えたり、楽器を重ねたりという操作ができるわけです。

他の例えであれば、アニメのキャラクターを頭のなかに思い浮かべて、その状態で、いろいろと自分なりに書き換える。
例えば、「社畜ちゃん」をもっとスレンダーにしてみたり、髪の毛の色をピンクから緑のツインテールに変えたりという感じで、操作をする。

もう一つ書いておくと、ワンピースのゾロの声優さんの台詞回しを、自分なりにアレンジする。
例えば、「鬼斬り」というセリフを、実際の声優さんの言い方よりも、早く言うとか、もっと声を低くするとかの操作を、頭の中で自由に行うとかでも良いでしょう。

特に最近では、アニメの市民権もだいぶ広くなっていますので、何かしら耳に残る台詞とかはあるでしょう。
それこそ、「ドラゴンボール」の孫悟空さんの「オッス!おら悟空!」と言うのを、悟空ブラックのテンションで脳内再生してみるとか、フリーザ様が「カカロット~」と叫んでいるシーンとかを思い浮かべるのでも良いでしょう。

このような簡単な内容ですが、この時に体感をしっかりと感じ、操作をできる状態というのは、この記事で書いている、情報空間で臨場感を持って操作をするという行為そのものになります。

これくらい?毎回、強く、しっかりと体感を持てることが理想ですが、すべてにおいて、このようにいくとは限りません。
ここでさらに利用ができるのが、以前の記事に書いた「共感覚」という内容です。
共感覚に関しては、詳しくはこちらの記事を読んで貰いたいと思います。

共感覚でIQアップ!脳にも体にも効果抜群!

続きを書きますが、すでに書いた様に、ある程度しっかりと情報空間で臨場感を持てる内容であれば良いのですが、新しい内容に関しては、まだまだ足りない部分が多く、このような状態を作ることが難しくなります。
そこで、利用をするのが、共感覚による処理になります。
どのように利用をするかと言うと、例えば、対象に対して、それぞれ色を張り付けることで操作をしていく。
例えば、Aという内容は赤い色で、Bという内容は白である。そして、この二つを組み合わせるとピンク色になる、というような感覚で、それぞれを操作していきます。
ここでは、視覚情報である「色」を例に書いていますが、この時の感覚は自分のやりやすい感覚でOKです。
それこそ、かなりの量の操作方法があるので、本当に書ききれないくらいです。

音が得意な人でも、効果音のような音で操作をするのが得意な人もいれば、短いメロディーやコードなどで操作をすることが得意な人もいます。
これは他の「モーダルチャンネル(五感)」での操作も同様です。

一つ目の内容は、共感覚を使わないで、俗に言う学習や体験、思考などの結果によって獲得をした臨場感を利用しているのに対して、二つ目の共感覚はそれらを必ず必要とはしないで、共感覚による処理をベースに操作をしていくという方法になります。

つまりは、抽象度と共感覚による処理はセットで行うのが基本なのです。

言語の運用で抽象度を鍛える

そして、再度書きますが、共感覚抜きで抽象度を操作するときに必要なのが「知識量」になります。

気付いた人もいると思いますが、先程書いた「抽象度と共感覚はセットで行うのが基本」という時の、「抽象度」という言葉も、「抽象度を操作するときに必要な内容は知識量である」という一文の、抽象化をした結果の言葉になります。
つまりは、「抽象度」という言葉の中には、先程書いた内容をはじめとした、多くの潜在的な情報がすでに内包されているのです。
そして、この内包をされている内容を、知識、ここでは言語という知識で運用をして、一つ抽象度の階層を下げて、一文として表しているのです。

言葉の運用に関しても当然ながら抽象度が関係しています。
日常的にできる内容の一つに、文章や書籍を一言で表すというのも、抽象化の訓練になりますので、気が向いた時に行うことをお勧めします。

同じように「ひまわりの親せきはタンポポ」とか、「シャチはハクジラ亜目」というような感じで、それぞれを説明するような感じで、対象の抽象度を操作するのもいいでしょう。


無料でできる有名大学合格方法

説明と言う言葉が出てきたので、書籍にも登場をする内容を少し書いて、この記事を終わりにします。
「オトナ脳」の中に、苫米地さんの友人の話が出てきます。
その人は反権威的な人で、子供の受験に対して反対的な人でした。
ですが、その友人から、お子さんがハーバードとスタンフォードの両方に合格をしたので、どちらに進学させようか相談をされました。
この時に、どのような教育をしたのか、苫米地さんが聴いたところ、何も特別なことをさせた訳ではなく、小さなころから「物事の説明をさせていただけ」だと言われます。

説明をするというのは、「一度事象の抽象化をすること」になるので、IQを上げる訓練を自然としていたことになります。

ただしこの時に、お子さんが小さければ注意をしてほしいのは、答えを大人が押し付けないということです。
例えば、「なんで車は赤信号で停まるの?」という質問にたいして説明をさせたところ「赤い色は危ないから」とか、「ずっと走ってると疲れるから」とかの答えが返ってきたら、その時に一般的な常識的な知識などを押し付けないことが大切です。
というのも、ここでは知識の習得が目的ではなく、抽象空間(情報空間)での操作行為、「抽象思考」が目的になります。
知識は年齢が上がるにつれて自然と吸収をしていくので、それまでは自由に抽象思考をすることを、手助けすればいいのです。

また大人であれば、すでに知識はあると思いますので、その辺を踏まえて、いろいろと対象を説明していくといいでしょう。

まとめ

長くなりましたが、実はこれでも、まだまだ足りないくらいです。ただ、基本的なことはとりあえず、書いておきました。

最後に簡単にまとめておきます。
抽象度を上げることはIQを上げることに直結する。
抽象度を上げる行為、抽象思考を効率的に行うには「知識の量」がものすごく大きく関係している。
共感覚を利用することで、抽象思考が行いやすくなる。
「説明をするという行為」は子供も大人も、どちらにしても「抽象化をするという行為」になり、IQを高める効果的な方法の一つである。

これからの時代は、歴史上一番高い情報処理能力が必要となる時代になります。
これは言い換えるのであれば、すべての人が高いIQと多くの知識を必要とするということでもあります。
しかし、ここでも大きく格差が広がっている現実があります。
特に今の日本ではテクノロジーの恩恵や、日本という世界一恵まれた環境などに胡坐をかいて、年々一人一人の生産性が下がっている状態と言えます。

しかし、これから来るAIとロボット技術を中心とした、大きな「パラダイムシフト」では、今のように思考停止の人間が、自由意思を持って、日々を生きていくことが、ほとんどできなくなるような時代になるでしょう。
そして反対に、自らが思考を止めることなく、日々知識の拡大をしていく人たちにとっては、これからの時代は、まさに夢物語のような素晴らしい時代になるでしょう。
日々を辛い状態で過ごすのか、幸せに過ごすのか、という分かれ道は、自らが考え、行動をしていくかどうかという、シンプルな内容で大きく分かれるでしょう。

これからの時代を、一人でも多くの人が、幸せに過ごせるように、今回の記事をはじめとして、このブログや書籍などを上手く活用をしてほしいと思います。

それでは、今日も最高の一日。



参考書籍

「オトナ脳」は学習できない! (フォレスト2545新書) [新書]
苫米地英人
フォレスト出版
2011-05-16