この記事は、Twitterで軽く書いた内容をもとに書いています。

元々は某企業が時給を1300円にした!素晴らしい!!という意見をネットの多くで見かけたので、この時に感じた「違和感」をベースに軽くツイートをしました。

ただ、先に言っておきますが、あくまでも私は、この時給を上げた企業のことを非難しているわけではありません。むしろこの低賃金がメインの時代に、ここまで大きく値上げをされたことを、私自身も本当に素晴らしい!と思っています。




そもそも時給や月給を絶対の基準にしている方がおかしい

ですが、値上げとかの話の前に、そもそも、時給で働くという行為が、すでに「どうなの?」ということを私はずっと思っていました。
これは月給制も同じことです。ハッキリと言ってしまえば、時給も月給も、基本はどちらも同じものです。
これから書くことは、正直多くの人にとって、かなり精神的なダメージが大きいので、あえて避けてきた内容でもあります。

しかし、5G回線をはじめとした、大きなパラダイムシフトが目の前に迫っている現状を考えると、そろそろ書かないとダメなのかな…?という思いもあり、今回記事にしていきます。

まず、時給にしても、月給にしても、その基本は労働時間、正確には拘束時間に対しての賃金となります。
もちろん、成果型の人もいるでしょうが、ほとんどの人は拘束時間に対して給料が出ます。
この時に多くの人が、拘束時間の中でしっかりと働かないと金は出ない!と思うでしょうが、現実的には何もしなくても、ただ居るだけで給料を得ている人も多くいます。

これは、漫画版も出ている小玉歩さんの著書「クビでも年収1億円 」「いきのこれ! 社畜ちゃん」のスピンオフ作品になる「いきのこれ! 社畜ちゃん ~後輩ちゃんオタ活動記~」の中でも出てきますが、仕事をしないでソリティアやマインスイーパーをしている上司…というのは、多くの人が見かけているのではないでしょうか?

また、小玉さんに関しては、本当に優秀な人しかもらえない「社長賞」の副賞で手に入れた10万円を、強制的に所属する部の飲み会の費用に使われたり、グータラ社員との昇給の差がたったの3000円だったりと、散々な現状をありありと紹介しています。
しかし、おそらくですが、この本の中で紹介をされている内容は全体の1割くらいなのではないでしょうか?という感覚を個人的には持っています。つまり現実はもっと根が深い…ということです。
このように、真面目に働いている人と、そうでない人との差が全くないのが、時給や月給という方法の問題点の一つになります。

あなたの人生時間はそんなに安いモノなのか?

そしてここで、物凄く耳が痛いことを書きましょう。
例えば、時給が1200円だとしたら、あなたはどう思いますか?
おそらく多くの人が「高い!」とか、「うれしい!」と言う気持ちになるでしょう。
ですが冷静に考えてください。
時給1200円という金額は、10分間にたったの「200円」の金額ということです。
あなたの貴重な生命時間の10分という時間の価値は、たったの200円なのですか?と私は問いたいです。

このように書くと、多くの人が「安すぎる…」という感覚を持つことでしょう。

その通りです!!

基本的に、本当にごくごく一部の外資系などの職場を除いて、月給、時給という形態での賃金は、あまりにも安すぎるのです。
正確には、貴重な人生時間という対価を払うには、あまりも安すぎる…ということです。

時給式のいい部分もしっかりとあるけど…。

もちろん、時給式の良いところもあります。
これは個人的には、「労働型生活保護」という風に考えていますが、要はアルバイトでも、それなりに働けば十分に生きていけるだけの収入は誰でも得られる、という意味で個人的に使っています。

つまりは、社会的な意味合いで「セーフティーネットの一つ」としての機能としては、時給式の働き方は、今のところ、ありなのです。

しかも最近では、一部の地域を除いて、ほぼ全国的に人手が足りていません。
これはどこの業界でもそうです。
特に有名なのが、都内のコンビニでは、すでに外国人労働者なしでは経営ができないくらいに日本人が来ない…と言われていることです。
都内でコンビニをよく利用する人であれば、頻繁に外国人店員を見かけるのではないでしょうか?
これはちょっと前の、ハンバーガーショップや牛丼屋や、ファミレスなどの光景がどんどん広がっているということです。

このような「日本人労働者不足」という現状を認識していれば、日本人であれば、ほぼ間違いなく、何かしらのアルバイトを含めた仕事にありつくことができるでしょう。しかも、そこまで年齢のネックはありません。

ですがこれが、単純に仕事という基準で考えると、時給も月給も、どちらも割に合わないのです。

時給式などの方法はあくまでも、社会的な(最低限の)生活を送る上での数ある選択肢の一つである。と言うのが、今の私の考えになります。

今こそネットをフル活用しよう

再度書きますが、多くの人にとっては、10分当たりにした賃金は数百円の域を出ません。
例え10分あたり1000円だったとしても、月に100万円くらいです。
正直私は1000円でも安いと思っています。
それだけ、自分の人生時間は貴重だと、ちゃんと認識をしているからです。

もちろん、インターネットが普及をする前の働き方であれば、今のように、ほぼほぼ無数の選択肢はありませんでした。当然ながら、海外とのやり取りも簡単ではありませんでした。
しかし、現在であれば、時給式の方法で金銭を獲得する以外にも、個人で出来る方法はたくさんあります。

例えば、「note」というプラットフォームでは、ユーザーが自由に「サポート」という機能が使えます。
この機能は100円以上から、自由に金額を決めて、クリエイターにお金を振り込める機能です。

実は、「水曜どうでしょう」でおなじみの、嬉野雅道さん、通称「うれしー」さんも、noteでコンテンツを投稿しています。
仮に、1000人の人が、毎月300円をサポートしてくれると、noteの取り分を差し引いた210円×1000人で約21万円の収入になります。
もちろん、ここから各税金を払うのですが、それでもサラリーマンの給料と同じくらいの金額を得ることができます。

また、ここではファンが増えれば、収益も多くなります。
そう考えると、時給で働くよりも、このような働き方にシフトしていく方が、将来的には良いと理解ができるでしょう。

と言うのも、どうしても時給で働く感覚を持っていると、自分でより良くしていこう!という感覚が少なくなっていきます。
このようなやる気がない状態を「サラリーマン脳」という風に私は呼んでいます。

このような状態になると、今よりも良い価値を社会に提供をしようとするのではなく、一言でいえば、自分の保身に走るようになっていくからです。
そうなると、多くの差別や問題行為が発生しやすくなります。

もちろん、個人で活動をするにしても、某人物たちのように、ものすごい利己的で詐欺的な内容を平気で行う人たちもいます。
しかし、この手の人たちは時間の問題で消えていくでしょう。
理由は単純で、本当の意味での他人への価値を提供していないからです。



「パラダイムシフト」に向けて、「今、この瞬間も進んでいる」ことを常に忘れるな


他の記事でも書いていますが、これからの時代はAIとロボット技術を中心に、個人の活動を、歴史上最高にサポートをしてくれる時代になります。

それこそ将来的には、共同作業の代表例の一つとなる、アニメ制作も、すべて一人で完結できる時代がすぐそこまで来ています。

だからこそ今の時点から、時給で働く「だけ」でなく、嬉野さんや、社畜ちゃんの原作者のビタワンさんのように「複数の活動をしていきましょう!」と言いたいのです。

嬉野さんはご存知、HTB(北海道テレビ)の社員として働いていますし、ビタワンさんも、プログラマーとして働いています。
ですので、いきなり会社(や学校)をやめて、フリーランスなどにならなくて全然いいので、今の仕事とは別に、なにかしらの、「時給以外のファイナンス活動」などを始めてみるのです。

ただ、ここではFXなどの内容は除外します。もちろん、やりたい人はお好きにどうぞですが、痛い目にあっても私は一切責任を持ちませんのでそのつもりで。
というか、基本的に一般人がFXをやること自体を、私は否定しています。

私の考えとしては、これからは「一人で複数の職業をもつ時代」になると思っています。

なので、そのような未来を起点に考えると、現状の大したことが無い仕事内容、つまりはすぐにでもAIやロボットが代わりに出来るような内容をやりながら、自分がやりたいと選択をした内容すらもできないようでは、先は無い…と思っています。

というのも、これからは自分でやりたい職業を複数持つ訳ですから、その全てにおいて「それぞれに適したクリエイティビティを発揮する必要がある」からです。

例えば、これは今でも珍しくないでしょうが、医師と小説家という二つの職業を持っていたとします。
このときに医師として必要なクリエイティビティの一つは、患者さんを完治させる方法を考え出す、見つけ出すことです。
そして小説家であれば、面白い作品を世の中に届けること、という役割になりますから、それぞれ必要とするクリエイティビティの中身が違っています。これは、すぐ理解ができるはずです。

では、現状の仕事の多くは、このようなクリエイティビティを使っているのでしょうか?
全くの0だとは言いませんが、基本的にそこまで高度なクリエイティビティは必要としていません。
基本的に、ほとんどの内容が過去の使いまわしの、ルーティンワークです。

ということは、このようなルーティンワークすらも同時に並列してできないのであれば、すべてにおいて高いクリエイティビティを必要とする内容を複数持つことなど難しいでしょう。

また、今の嫌な仕事というのを利用することもできます。
例えば、このような環境の多くは無駄が溢れていますから、その無駄を解消して効率を上げていき、自分のやりたいことに活かしてみる。
他にも人間関係であれば、「社会的制裁」や「法的な制裁」も含めた真っ当な行為や、そこまでは行かなくても、冷静に人と付き合うスキルを身に付けるとか、色々と使える内容は多くあるでしょう。

ですから安易に、それも論理的な判断なしで、情動に任せた勢いで、投げ出すように「ヤーメタ」というのは、未熟な人間の証拠でもありますから、私はおススメをしません。
しっかりと何事においても「冷静に」判断をし、実行をすることを忘れないようにしてください。

ちなみに、参考までに嬉野さんのnoteのリンクを張っておきます。
興味のある人は是非ともご覧ください!
また、嬉野さんのノートに「スキ」をすると、嬉野さんの「水曜どうでしょう」での名言をアレンジしたコメントを何個も見ることができます。


嬉野さんnote
https://note.mu/uresiinocoffee


これからの時代は、時給で働くとなると、どんどん厳しくなっていきます。
ですから、まだそのような厳しい時代に完全に移行をする前に、少しずつでも準備を始めて貰いたいと思います。
これからの時代は、個人が歴史上一番輝ける時代になります。
一人でも多くの輝きが、世の中にあふれることを願っています。

それでは、今日も最高の一日を。